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オリジナルがPC/AT互換機で動作する、386BSDと4.4BSD-Liteをベースとしたオープンソース系BSDの一つ。
BSD系のPC UNIXとしては最も普及しているものである。
名称の候補には「BSDFree86」や「Free86BSD」があった。
これに対し、シンプルな「FreeBSD」はどうかというDavid Greenmanの提案が受け入れられ、採用された。
1993(平成5)年6月19日、4.3BSD Net/2の新しいフォークとして開発が宣言された。
開発目的はi386システム向けの、高速、安全、高信頼性のサーバー用OSであり、1993(平成5)年11月に386BSD 0.1から派生したFreeBSD 1.0がリリースされた。
その後、UNIXのライセンス問題に抵触しない4.4BSD-Liteを基にしたFreeBSD 2.0がリリースされた。以降も精力的な改良が続き、現在でもOSの主流の一つとして広く使われている。
FreeBSDは汎用のオペレーティングシステム(OS)なので、様々な用途に用いることができる。
サーバー用途が圧倒的多数ではあるが、Microsoft Windowsの代わりにデスクトップ用途で使うことも可能である。
デスクトップ用途の普及度としてはLinuxに圧倒的に負けていると考えられるが、一説によると、主目的は次のように差があるとされる。
また、LinuxはGPLであるため、GPLを嫌う層や、商用目的ではBSDが使われているようである。
FreeBSDにはCURRENT/STABLE/RELEASEという三つのブランチがある。
開発は、CURRENTとSTABLEに分けられている。
CURRENTは、最新で、現在作業進行中のソースを意味する。ほぼ毎日誰かしらがコンパイル作業をしているが、開発途上の処理などは、コンパイルが通らないことも珍しくない。
STABLEは、定期的に公開されるリリース版を作成するための開発ブランチである。このブランチで新機能を追加するということはない。
FreeBSDにおける各ブランチのサポート期間は、そのブランチの最後リリースが出てから最大2年間である。
FreeBSDは5.x以降、野心的な(安定しない)リリースは存在していない。
安定性、バグの修正、セキュリティ対策、および新機能や性能など様々な条件を勘案しても、常に最新版が最良の選択肢であり、古いバージョンを使う積極的な理由が見当たらない状況となっている。従って、メジャーバージョンアップでも、あまり心配は必要ないと見込まれる。
FreeBSD 10からは、GCC→clang/LLVMの変更が入ため多少のトラブルが起こる可能性はある。ただ、充分な試験を経てリリースされると見込まれるので、大きなトラブルは恐らくはないものと見込まれる。
かつてカーネル構築にはPerlが使われていた。
しかし、コア部分のファイルサイズが大きくなりすぎること、Perlがバージョンアップする度に発生するメンテナンスの手間などを考え、FreeBSD 5.0からは完全にカーネル構築からPerlが排除された。
FreeBSD 5からは、GPL排除も本格的に進められ、awkがGNU awk(gawk)からone true awk(nawk)に変更された。
最大の問題はCコンパイラーGCCであった。FreeBSDはGPLv3ツールを同梱しない方針であるため、FreeBSD 9時点でも、使用中のGCCはGPLv2でライセンスされた最終版GCC 4.2.1であった。
最終的に、clang/LLVMへの移行が進められ、FreeBSD 9.1からx86版のデフォルトコンパイラーがclangになり、FreeBSD 10からはclangに完全移行、遂にGPLフリーが達成された。
ネットワーク機器、家電など、様々な製品のOSとしても使われている。
よく知られる例としては、次のようなものがある。
他のBSD搭載機はNetBSD採用が多い。
FreeBSDの動作機種は、次がある。
過去の動作機種など。
FreeBSDを元とする各種BSDに、次のようなものがある(順不同)。
今現在、FreeBSDを親に持つOSとしては、Mac OS Xが最も有名な製品であると考えられている。
FreeBSDは、かつてはバージョン管理システムにCVSを使用していた。
2012年より、FreeBSDの各プロジェクトはCVSからSubversionに移行した。
なお、Linuxは集中型のSubversionではなく分散型のGitを使用している。FreeBSDも、将来的には何らかの分散型バージョン管理システムに移行する必要が生じるだろうと思われる。
FreeBSDの全てのリリースバージョン一覧は、次のとおりである。
日付は、原則としてアナウンスを発した現地時間における、アナウンス発表日である。
日付は、原則としてアナウンスを発した現地時間における、アナウンス発表日である。以下はアナウンスの概略邦訳をもって更新履歴とする。
FreeBSD 8系は、FreeBSD 8.4が最終版で、サポートは2015(平成27)年6月までに終了する。
FreeBSD 7系は、FreeBSD 7.4が最終版で、サポートは2013(平成25)年2月28日で終了となった。
上記リリースノートの記述以外に、次のような改善がある。
FreeBSD 6系は、FreeBSD 6.4が最終版で、サポートは2010(平成22)年11月30日で終了となった。
エイプリルフールのジョークとして、2.2.8から7年半ぶりにリリースされた2.2-stableブランチである。公式サイトにアップロードされた本気のジョークだったが、既に削除されている。
リリースノートには、以下のように記された。
NOTE: Yeah, it's been 7 and a half years since 2.2.8, and we know that that was supposed to be last release from the 2.2-stable branch. But then Ruslan "The MDOC man" Ermilov and I said to ourselves, "2.2.8 was a great release! Who needs multi-CPU 64 bit blah blah blah anyways? New drivers and new features? Bah, my overclocked Celeron-300 has more power than I'll ever need anyways."
So be sure to watch for our next release. We have exciting plans under development, like removing destabilizing features like shared libraries and kernel modules, as well as the long awaiting re-merge with 386BSD. These are exicitng and fast moving times indeed for FreeBSD!
意訳
これは、俺らの知る限りでは最後の2.2-stableである2.2.8から7年半ぶりのリリースだ。だけど、Ruslan "The MDOC man" Ermilovと俺は独り言を言ってる。「2.2.8は最高のリリースだった! そもそも、誰がマルチCPUやら64ビットやら何やらを必要としてるんだ? 新しいドライバーと新機能? けっ、俺のオーバークロックしたCeleron-300は、必要以上のパワーを持っているよ」
だから我々の次のリリースに注目してほしい。俺たちが目下開発中の刺激的な計画では、長く待ち焦がれた386BSDとの統合と共に、共有ライブラリとカーネルモジュールのような不安定な機能は取り除かれる。これは、FreeBSDのための、エクサイティングで激動の時間だ!
FreeBSD 2なので、DESをインストールするかどうか(当時DESは米国の暗号輸出規制の対象だった)や、時差の設定で「South Ryukyu Islands」が登場するなどは、そのまま再現されている。
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