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FreeBSD 4.8をベースとしたオープンソース系BSDの一つ。DragonFlyはトンボ(蜻蛉)の意。
2003(平成15)年に、Matthew Dillonが中心となり、FreeBSD 4.xから分岐して開発が開始された。
FreeBSDと違う方針なのはもちろん、Linuxはじめ他のオペレーティングシステム(OS)とも違う、独自の道を歩んでいる。
アプリケーションソフトのインストールには、当初はFreeBSDと同じportsが使われていたが、後にNetBSDから移植されたpkgsrcが採用されている。
DragonFlyはFreeBSD 4.8から派生した。
これは、FreeBSD 5で採用されたマルチプロセッサー対応とは異なるアプローチでのマルチプロセッサー対応を目指したためである。このためのカーネルなどの改良が続けられている。
DragonFly BSDにおけるマルチプロセッサー対応は、CPUのキャッシュの存在を強く意識したものとなっている。一つのスレッドと一つのCPUコアを強く結びつけることでCPUコア間を無造作に移動することを避け、もってキャッシュヒット率を高めたスレッド処理を実現するよう設計されている。
他のBSDがGPLv3拒絶姿勢を示しながらGPLv2のGCC 4.2.1を維持しつつclang/LLVM開発に注力した中で、DragonFly BSDはGPLv3の新しいGCCを採用した。DragonFly BSD 2.10からGCC 4.4が、DragonFly BSD 3.4からはGCC 4.7が採用されていた。
clang/LLVMは、実用化されたのみならず性能でもGCCを軽々と追い抜いたことから、DragonFly BSDでも、DragonFly BSD 3.8からはclang/LLVMに移行することが発表されている。
原則としてstable releaseのみを記載。日付は主として現地時間(PSTまたはPDT)。
日付は、原則としてアナウンスを発した現地時間における、アナウンス発表日である。
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