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カリフォルニア大学Berkeley校(UCB)にて開発された、UNIX系オペレーティングシステムと周辺アプリケーション群のこと。
BSDはUCBで開発されて以降、献身的なバージョンアップ作業が続けられた。
元々BSDはAT&T UNIXの派生であり、つまりフリーではなかった。献身的作業によりライセンス的に問題のある部分は書き直されていく。
ほぼ完全にフリーとなったのは4.3BSD Net/2である。これが、BSDライセンスによりネットでの自由配布が可能となった初のバージョンである。
しかし、AT&TはBSDが完全フリーと化したことが面白くなかった。このため、AT&TのUNIX Systems Laboratories(USL)が、訴訟を起こしたのである。このため4.3BSD Net/2は配布停止となってしまった。
この訴訟で双方のソース解析において、実際にまだカーネル部分にAT&T UNIX由来と考えられるコードが残存していることが確認されたが、同時に、AT&T UNIX System VにもBSD由来のコードが不正にパクられていることが発覚したのである。
従って後に和解することになり、AT&Tのライセンスに抵触しない4.4BSD-Liteが作られた。そして、従来4.3BSD Net/2を基にしていた各種BSDは、4.4BSD-Liteを基に書き直され、ライセンス問題を解決させたのである。
和解で決着はしたものの、この訴訟はUNIX業界全体に大ダメージを与えた。UNIXから撤退するメーカーが相次いだのである。
BSDもその例外でなく、この頃から衰退が始まった。やがてUCBの開発チームも資金繰りが苦しくなり、4.4BSD-Lite2を最後に、UCB純正のBSDは開発が終了されたのである。
現在あるBSDは、ここで開発されたBSDの子孫である。
4.3BSD Net/2の新しいフォークが、その後多数登場することになる。
PCサーバーではFreeBSDが、PlayStation 4など組み込み分野ではNetBSDが広く使われている。ちなみにPLAYSTATION 3ではFreeBSDだった。
BSDは、GPLではない実用的なフリーOSとして、今後更なる発展が期待されている。
BSDはUNIXだが、UNIXではない。この矛盾は、誕生当時と今で、UNIXを名乗れる条件が違うから、と言える。
BSDがUNIXの機能を有していることは疑いようがない事実であり、UNIXの歴史上重要な役割を担ってきたことも事実である。
しかし、ライセンスの都合上「UNIX」という商標を用いることができないのである。
つまりBSDは、「UNIX系」ないし「UNIXファミリー」であり、「起源上のUNIX」ではあるが、「商標上のUNIX」ではない、ということである。
面倒なので、BSDはBSDとのみ名乗っており、BSD UNIXのような呼び方は原則としてしない。
BSD系OSには、次のようなものがある(順不同)。
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