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近距離無線通信技術の一つ。2.4GHz帯の電波(ISM、世界的に免許の要らない電波帯域)を使用するもので、ディジタル機器で広く使われている。
周波数帯は2.4GHz帯のISMで、FHSS(周波数ホッピングスペクトラム拡散)方式を採用している。
具体的には、2.4GHz帯(2402〜2480MHz)の中に、1MHz幅で79のチャネルを設定し、秒間1600回のチャネル切り替えをしながら(これを周波数ホッピングという)通信をする。このため、干渉する周波数を発生させる機器が周囲に存在しても、その影響を最小限にできるという利点がある。
Bluetoothは直訳すると「青い歯」だが、そのような意味はない。
語源は10世紀のデンマーク王であるハーラル王(908?〜986)に由来しており、王の本来のあだ名の「浅黒い肌の権力者」(浅黒い肌はBlå、権力者はtan)を英語の音に写したものがbluetoothである。
ハーラル王は、デンマークとノルウェーを無血統合したことから、異なる機器を繋ぐ規格名にふさわしいとして採用された。
ちなみに中文ではそのまま、青い歯を意味する「藍牙」である。
Bluetoothには、多くのバージョンがある。
消費電力を削減する「Sniff Subrating」機能を追加
簡略化されたペアリング「Secure Simple Pairing」機能を追加
省電力に対応した。
最大1Mbpsだが省電力で動作し、センサーのような小型機器向けに、8から27オクテットという短いデータパケットをサポートする機能が追加された。
Bluetoothは、有線ケーブルを無線化するための技術である。
従来はごく短いケーブルで繋いでいたようなものを、無線化することを主たる目的とする技術であり、様々な機器を相互接続することを想定している。
このため用途に応じて様々なプロトコルが使われる。しかし、全ての対応機器が全てのプロトコルを実装する必要も必然性も無く、現実には使うものだけが実装されていれば実用充分である。そこで、目的に応じて必要なプロトコルなどが決められており、これを目的ごとにまとめ「プロファイル」と呼んでいる。
Bluetoothで互いに接続するためには、通信しようとする機器同士が同じプロファイルを持っている(対応している)必要がある。但し、プロファイルにはサーバー側とクライアント側の区別が存在するため、ある方向に使える機能が逆方向にも使えるとは限らない。
また、様々な需要に対応するために、消費電力が大きく増えるかわりに高速化するHS(High Speed)がBluetooth 3.0から追加され、逆に速度を抑える代わりに極限まで消費電力も抑えるBluetooth Low EnergyがBluetooth 4.0から追加された。Bluetoothの応用範囲は広がっている。
Bluetoothは無線で通信するため、互いを認証する作業を要する。これを「ペアリング」と呼んでいる。無関係の機器と交信してしまわないよう、セキュリティのために存在する。
Bluetooth 2.0までのペアリングでは、PINコード(パスキー、PINキーともいう)を入力し、これを元にして固有のリンクキーを生成して通信が可能となる。手入力が基本だが、小型装置では固定であったり、いくつかからの選択式であったりすることもある。Bluetooth 2.1以降では簡略化された新しいペアリングが導入され、PINコードの手入力は不要となった。
リンクキーは互いの装置間に保存されるので、一度ペアリングが成功すれば、以降はわざわざペアリングをする必要は原則として無い。ただし小規模な装置では、保存出来るリンクキーが一個限定ということがあり、この場合は他の機器とペアリングすると、前の装置と通信するためには再度ペアリングせねばならない。
Bluetooth機器はそれなりに増えたが、しかし普及したとは言えるかどうかは微妙である。
近年では、スマートフォンやPHSなどには大抵Bluetoothが搭載されており、使おうと思えばいつでも使うことができる。しかし、あまり使われていない、という状況である。Bluetooth対応機器も多数市販されているが、特別売れているようには見えない。
民生用ビデオカメラ(カムコーダー)も一時期はBluetoothに対応したが、その後は殆どのメーカーが無線LANへと主力を移した。これは、Bluetoothはカムコーダーでも使えないことはないが、あまり適していなかったためである。
Bluetoothはファイル転送も可能だが、速度が遅いため大容量になりがちな映像データを送ると時間がかかる。しかも接続は1対1が原則であり、特定の1機器にしか繋がらない上に、伝送距離も短い。またメーカーとしての問題もあり、Bluetooth実装のコストの高さと、チップの消費電力は悩みの種だった。このためBluetoothは使いにくいということになったようである。
映像用としてならHDMIを無線化したWiHD(WirelessHD)もあったが、これは全く普及することがなかった。
アメリカのように部屋が広く、映像機器は手元に、テレビは遠くに、といった配置の場合にはBluetoothも便利なのだろうが、日本のように部屋が狭く、映像機器はテレビの下に置かれるのが一般的な状況では、わざわざ無線化などしなくても線でそのまま繋げば充分という現状がある。
電波強度と到達距離に応じて、クラスが定義されている。
携帯電話機などでよく使われているのはClass 2である。
Bluetoothでは用途に応じて様々な通信プロトコルがあるが、用途ごとに定義されたプロトコルの使用方法(構造)の標準をプロファイルという。
通信しようとする機器同士が同じプロファイルに対応している場合のみ、そのプロファイルに応じた機能を利用することができる。
Bluetoothプロファイルには、従来型のものと、Bluetooth LE用のものとがある。
この中で、伝統的プロファイルとして比較的よく使われているのは、DUN、FTP、OPP、HSP、A2DP、AVRCPなどである。
(詳細はBluetoothプロファイルを参照)
主要なプロファイルを用途ごとに分類すると、次のようになる(全てのプロファイル一覧はBluetoothプロファイルを参照)。
Bluetoothで使われている主要なプロトコルは次の通り。
データ通信系のみを記載。
デバイス制御系の流れでは、リンクマネージャー層とベースバンド層にまたがるデバイスマネージャー(Device Manager)経由で、HCI経由で上位と交信、またはリンクマネージャー(LM)やベースバンドリソースマネージャーと交信する経路が存在する。
全体的なBluetoothのプロトコル構造は次の通りである。
Physical Channelのアクセスコード
logical transportのidentifier
Logical Linkのidentifier
Packet Header/Guard & Sync/Payload Headerは、Link Control(LCプロトコル)で扱われる。
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