ラジウム

読み:ラジウム
外語:Ra: Radium 学名 , Radium 英語 , Radium ドイツ語 , Radium フランス語 , Radio スペイン語 , Радий ロシア語 , راديوم アラビア語 , 大陸簡体 , 台灣正體 , Radium/o エスペラント
品詞:名詞

銀白色の金属元素の一つ。

目次

基本情報

原子情報

  • 原子量: [226]
  • 電子配置:
    • 1s2、2s2、2p6、3s2、3p6、3d10、4s2、4p6、4d10、4f14、5s2、5p6、5d10、6s2、6p6、7s2
    • [Rn]7s2
  • 電子殻: 2、8、18、32、18、8、2
  • 原子価: 2
  • 酸化数: 0、+2

物理特性

  • : 固体
  • 融点: (該当資料なし)
  • 沸点: (該当資料なし)
  • 密度: (該当資料なし)
  • 比重: (該当資料なし)
  • CAS番号: 7440-14-4
  • ICSC番号: (登録なし)
  • 水への溶解性: (該当資料なし)

同位体

質量数は、202から234までが確認されており、その中に核異性体も存在する。

安定同位体は存在しない。全ての同位体が放射性同位体で、かつ半減期も短い。

崩壊の種類については一例。これとは異なる崩壊をすることもある。

同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
202Ra   
203Ra α崩壊199Rn
204Ra α崩壊200Rn
205Ra α崩壊201Rn
206Ra α崩壊202Rn
207Ra α崩壊203Rn
208Ra α崩壊204Rn
209Ra α崩壊205Rn
210Ra α崩壊206Rn
211Ra α崩壊207Rn
212Ra α崩壊208Rn
213Ra α崩壊209Rn
214Ra α崩壊210Rn
215Ra α崩壊211Rn
216Ra α崩壊212Rn
217Ra α崩壊213Rn
218Ra α崩壊214Rn
219Ra α崩壊215Rn
220Ra α崩壊216Rn
221Ra α崩壊217Rn
222Ra α崩壊218Rn
223Ra微量11.435日α崩壊219Rn
14C核放射209Pb
224Ra微量3.66日α崩壊220Rn
14C核放射210Pb
225Ra14.9日β崩壊225Ac
226Ra微量1600年α崩壊222Rn
14C核放射212Pb
227Ra42.2分β崩壊227Ac
228Ra微量5.75年β崩壊228Ac
229Ra β崩壊229Ac
230Ra β崩壊230Ac
231Ra β崩壊231Ac
232Ra β崩壊232Ac
233Ra β崩壊233Ac
234Ra β崩壊234Ac

226Raはウラン・ラジウム系列233Raはアクチニウム系列224Raと228Raはトリウム系列225Raはネプツニウム系列の崩壊生成核種である。

放射性物質だが、温泉に微量溶け込み、ラジウム温泉として湧出することがある。

また空気中にも微量含まれるため、生物は常にラジウムの放射線を浴びている。通常の濃度であれば健康への影響は無視できるが、煙草や石綿(アスベスト)などを含む粉塵を吸い込むと肺内で「フェリチン」という鉄貯蔵蛋白質が形成され、これが空気中のラジウムを集めて蓄積してしまう。結果、ラジウムが出す放射線で被曝、肺組織の遺伝子を損傷させがん化させ、肺がんを引き起こす。

蛍光剤に混ぜるとラジウムの放射線で発光するため、夜光塗料として時計の文字盤などに使われている。

安全性

適用法令

  • 試験研究の用に供する原子炉等の設置、運転等に関する規則等の規定に基づき、線量限度等を定める告示

危険性

  • 引火点: (該当資料なし)
  • 発火点: (該当資料なし)
  • 爆発限界: (該当資料なし)

有害性

  • 刺激
    • 腐食性: (該当資料なし)
    • 刺激性: (該当資料なし)
    • 感作性: (該当資料なし)
  • 毒性
    • 急性毒性: (該当資料なし)
    • 慢性毒性: (該当資料なし)
    • がん原性: (該当資料なし)
    • 変異原性: (該当資料なし)
    • 生殖毒性: (該当資料なし)
    • 催畸形性: (該当資料なし)
    • 神経毒性: (該当資料なし)

環境影響

  • 分解性: (該当資料なし)
  • 蓄積性: (該当資料なし)
  • 魚毒性: (該当資料なし)

1898(明治31)年、フランスのピエール・キュリーとマリー・キュリー(Pierre Curie & Marie Skłodowska-Curie)、いわゆるキュリー夫妻によって発見された。

化学名Radiumは、放射性があり暗所で青白く光ったことから、ラテン語で「放射」を意味するRadiusから付けられた。

  • 塩化ラジウム (RaCl2)
  • 酸化ラジウム (RaO)
  • 臭化ラジウム (RaBr2)
  • 水酸化ラジウム (Ra(OH)2)
  • 炭酸ラジウム (RaCO3)

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