ネオン

読み:ネオン
外語:Ne: Neon 学名 , Neon 英語 , Neon ドイツ語 , Néon フランス語 , Neón スペイン語 , Неон ロシア語 , نيون アラビア語 , 支那語(大陸・台湾) , neon/o エスペラント
品詞:名詞

18族希ガス族に属する、無色の非金属元素

目次

基本情報

一般情報

原子情報

  • 原子量: 20.1797(6)
  • 電子配置:
    • 1s2、2s2、2p6
    • [He]2s2、2p6
  • 電子殻: 2、8
  • 原子価: 0
  • 酸化数: 0

物理特性

同位体

質量数は、16から34までが確認されている。安定同位体は三つある。

  • 20Ne
  • 21Ne
  • 22Ne
同位体核種天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
16Ne 2陽子放射14O
17Ne β+崩壊17F
18Ne1.672秒EC崩壊18F
2陽子放射16O
19Ne17.22秒β+崩壊19F
20Ne90.48%安定核種(中性子数10)
21Ne0.27%安定核種(中性子数11)
22Ne9.25%安定核種(中性子数12)
23Ne37.24秒β崩壊23Na
24Ne3.38分β崩壊24Na
25Ne β崩壊25Na
26Ne β崩壊26Na
27Ne β崩壊27Na
28Ne β崩壊28Na
29Ne β崩壊29Na
30Ne β崩壊30Na
31Ne β崩壊31Na
32Ne β崩壊32Na
33Ne 中性子放射32Ne
34Ne β崩壊34Na

安定核種に対し、質量数が大きすぎるまたは小さすぎる場合は複雑な崩壊となり、質量数が小さいと陽子放射、大きいと中性子放射が同時に起こることがある。

発生

ネオンは恒星内の核融合反応で生成される。

水素核融合から始まり、ヘリウムの核融合で炭素ができた後、炭素燃焼過程で最終的にネオンが発生する。

発見

1898(明治31)年にイギリスのウィリアム・ラムゼー卿(Sir William Ramsay)とモーリス・ウィリアム・トレバース(Morris William Travers)が発見した。

化学名Neonは、新しく発見されたので、ギリシャ語で「新しい」「若い」を意味するνέος(néos)に希ガスを表わす接尾辞-onを付けて「neon」として付けられた。

性質

K殻L殻までの電子が満たされる閉殻構造の元素である。

用途

ネオンサインやガスレーザーなどに使われる。

半導体製造プロセスで使用されるArF液浸レーザーは、ネオン及びフッ素とアルゴンの混合ガスをレーザーガスとして使用する。

生産

地球の空気には体積割合でネオンが0.001818%(=18.18ppm)含まれており、この空気から分離して生産される。同様に微量含まれるクリプトンキセノンを分離する必要があるため、この時にこれらも併産される。

ネオンの90%はロシアとウクライナで生産されている。中でもIceblick社はウクライナ南部のオデッサとロシアのモスクワに工場を持ち、世界の65%のネオンを生産している。また、クリプトンキセノンも世界の15%を併産している。

さらに、ウクライナでは半導体製造で使うグレードのガスレーザー用ネオンの90%以上が生産されているため、2022(令和4)年のロシアによるウクライナ侵略により、産業用ネオンの供給不足が引き起こされた。

主な化合物

ネオンは不活性であり、化合物を作らない。

危険性

  • 引火点: この物質に燃焼性はない
  • 発火点: この物質に燃焼性はない
  • 爆発限界: この物質に燃焼性はない

有害性

  • 刺激
    • 腐食性: (該当資料なし)
    • 刺激性: (該当資料なし)
    • 感作性: (該当資料なし)
  • 毒性
    • 急性毒性: (該当資料なし)
    • 慢性毒性: (該当資料なし)
    • がん原性: (該当資料なし)
    • 変異原性: (該当資料なし)
    • 生殖毒性: (該当資料なし)
    • 催畸形性: (該当資料なし)
    • 神経毒性: (該当資料なし)

環境影響

  • 分解性: (該当資料なし)
  • 蓄積性: (該当資料なし)
  • 魚毒性: (該当資料なし)

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