モスコビウム

読み:モスコビウム
外語:Mc: Moscovium 学名
品詞:名詞

15族に属する典型金属元素(推定)の超重元素。仮名ウンウンペンチウム(Uup)。

目次

基本情報

一般情報

原子情報

  • 原子量: [288]
  • 電子配置:
    • 1s2、2s2、2p6、3s2、3p6、3d10、4s2、4p6、4d10、4f14、5s2、5p6、5d10、5f14、6s2、6p6、6d10、7s2、7p3
    • [Rn]5f14、6d10、7s2、7p3
  • 電子殻: 2、8、18、32、32、18、5
  • 原子価: 不明
  • 酸化数: 不明

物理特性

  • : 固体
  • 融点: (該当資料なし)
  • 沸点: (該当資料なし)
  • 密度: (該当資料なし)
  • 比重: (該当資料なし)
  • CAS番号: 54085-64-2
  • ICSC番号: (登録なし)
  • 水への溶解性: 溶けない

同位体

安定同位体は存在しない。全ての同位体が放射性同位体である。

同位体天然存在比半減期崩壊崩壊後生成物
287Mc32ミリ秒α崩壊283Nh
288Mc87ミリ秒α崩壊284Nh
289Mc220ミリ秒α崩壊285Nh
290Mc16ミリ秒  
291Mc   

不明。

安全性

適用法令

  • 放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律
    • 放射性同位元素
  • 試験研究の用に供する原子炉等の設置、運転等に関する規則等の規定に基づき、線量限度等を定める告示

危険性

  • 引火点: (該当資料なし)
  • 発火点: (該当資料なし)
  • 爆発限界: (該当資料なし)

有害性

  • 刺激
    • 腐食性: (該当資料なし)
    • 刺激性: (該当資料なし)
    • 感作性: (該当資料なし)
  • 毒性
    • 急性毒性: (該当資料なし)
    • 慢性毒性: (該当資料なし)
    • がん原性: (該当資料なし)
    • 変異原性: (該当資料なし)
    • 生殖毒性: (該当資料なし)
    • 催畸形性: (該当資料なし)
    • 神経毒性: (該当資料なし)

環境影響

  • 分解性: (該当資料なし)
  • 蓄積性: (該当資料なし)
  • 魚毒性: (該当資料なし)

2004(平成16)年

ニホニウム(Nh)と共に発見された。

2004(平成16)年、ロシアのドブナ原子核共同研究所(JINR)と米国立ローレンス・リバモア研究所(LLNL)の共同チームが、モスクワ郊外にある粒子加速装置でアメリシウムカルシウムを衝突させるという方法で作りだされた。

製法は次の通りであった。

243Am + 48Ca → 287Mc + 4n → 283Nh + α

243Am + 48Ca → 288Mc + 3n → 284Nh + α

モスコビウムの存在時間は約100msで、α崩壊しニホニウムが生じた。またニホニウムも存在時間約1.2秒(1cBeat)でα崩壊しレントゲニウムが生じたとしている。

この研究結果は2004(平成16)年2月1日付の米国物理学会発行の雑誌、"Physical Review C" に掲載された。

しかしながら2011(平成23)年、IUPACとIUPAPはこの結果を発見とする基準を満たしていないと評価し、命名権は与えなかった。

2013(平成25)年

2013(平成25)年、スウェーデンのルンド大学のチームが、2004(平成16)年の実験方法によりドイツの重イオン科学研究所(GSI)で再現に成功したと発表した。

2015(平成27)年

2015(平成27)年にバークレーの研究チームが調査結果を発表したとされているが、詳細は定かではない。

同年、IUPACとIUPAPは、新元素の発見を認め、ロシアのドブナ原子核共同研究所とバークレーに命名権を与えたとされている。

化学名Moscoviumは、モスクワ(Москва)の英名Moscowから命名された。

不明。

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