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質量数は、16から34までが確認されている。安定同位体は三つある。
同位体核種 | 天然存在比 | 半減期 | 崩壊 | 崩壊後生成物 |
---|---|---|---|---|
16Ne | ‐ | 2陽子放射 | 14O | |
17Ne | ‐ | β+崩壊 | 17F | |
18Ne | ‐ | 1.672秒 | EC崩壊 | 18F |
2陽子放射 | 16O | |||
19Ne | ‐ | 17.22秒 | β+崩壊 | 19F |
20Ne | 90.48% | 安定核種(中性子数10) | ||
21Ne | 0.27% | 安定核種(中性子数11) | ||
22Ne | 9.25% | 安定核種(中性子数12) | ||
23Ne | ‐ | 37.24秒 | β−崩壊 | 23Na |
24Ne | ‐ | 3.38分 | β−崩壊 | 24Na |
25Ne | ‐ | β−崩壊 | 25Na | |
26Ne | ‐ | β−崩壊 | 26Na | |
27Ne | ‐ | β−崩壊 | 27Na | |
28Ne | ‐ | β−崩壊 | 28Na | |
29Ne | ‐ | β−崩壊 | 29Na | |
30Ne | ‐ | β−崩壊 | 30Na | |
31Ne | ‐ | β−崩壊 | 31Na | |
32Ne | ‐ | β−崩壊 | 32Na | |
33Ne | ‐ | 中性子放射 | 32Ne | |
34Ne | ‐ | β−崩壊 | 34Na |
安定核種に対し、質量数が大きすぎるまたは小さすぎる場合は複雑な崩壊となり、質量数が小さいと陽子放射、大きいと中性子放射が同時に起こることがある。
1898(明治31)年にイギリスのウィリアム・ラムゼー卿(Sir William Ramsay)とモーリス・ウィリアム・トレバース(Morris William Travers)が発見した。
化学名Neonは、新しく発見されたので、ギリシャ語で「新しい」「若い」を意味するνέος(néos)に希ガスを表わす接尾辞-onを付けて「neon」として付けられた。
ネオンサインやガスレーザーなどに使われる。
半導体製造プロセスで使用されるArF液浸レーザーは、ネオン及びフッ素とアルゴンの混合ガスをレーザーガスとして使用する。
地球の空気には体積割合でネオンが0.001818%(=18.18ppm)含まれており、この空気から分離して生産される。同様に微量含まれるクリプトンやキセノンを分離する必要があるため、この時にこれらも併産される。
ネオンの90%はロシアとウクライナで生産されている。中でもIceblick社はウクライナ南部のオデッサとロシアのモスクワに工場を持ち、世界の65%のネオンを生産している。また、クリプトンとキセノンも世界の15%を併産している。
さらに、ウクライナでは半導体製造で使うグレードのガスレーザー用ネオンの90%以上が生産されているため、2022(令和4)年のロシアによるウクライナ侵略により、産業用ネオンの供給不足が引き起こされた。
ネオンは不活性であり、化合物を作らない。
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