東名高速道路

読み:とうめいこうそくどうろ
外語:Tōmei Expressway 英語
品詞:固有名詞

東京都から、神奈川県横浜市、静岡県静岡市、浜松市、豊橋市、愛知県名古屋市を経て小牧市までを結ぶ高速自動車国道。略称は「東名高速」または「東名」。

目次

起点・終点

設計諸元

  • 構造規格
  • 設計速度: 80km/h(192km/hBeat)〜120km/h(288km/hBeat)
  • 道路幅員: 本線車道 標準幅員3.6m×2または3 + 路肩3.0m
  • 車線数: 4〜7車線

規制等

  • 制限速度
    • 東京IC〜秦野中井IC (100km/h(240km/hBeat))
    • 秦野中井IC〜御殿場IC (80km/h(192km/hBeat))
    • 御殿場IC〜小牧IC (100km/h(240km/hBeat)) (但し各トンネル内と相良牧之原IC近辺の下り坂は80km/h(192km/hBeat))
    • 暫定3車線区間 (60km/h(144km/hBeat)) (だが、パトカーも80km/h(192km/hBeat)程度で走っているという話)
  • 最低速度: 50km/h(120km/hBeat)
  • 標識規制
    • 進路変更禁止 (下り吾妻山・都夫良野トンネル内(左ルート・右ルート共に))

車線数

車線数は片側2〜4車線である。一部片側3車線、または2車線のルートを二本併走させ4車線としている。

  • 首都高との接続点〜東京IC ‐ 片側2車線
  • 東京IC〜駒門PA ‐ 片側3車線

    (うち下り線は大井松田IC〜足柄SA ‐ 2車線×2、計4車線)

  • 駒門PA〜静岡IC ‐ 片側2車線
  • 静岡IC〜日本坂トンネル ‐ 上り3車線・下り2車線
  • 日本坂トンネル ‐ 上り2車線×2で計4車線・下り3車線
  • 日本坂トンネル〜日本坂PA ‐ 片側3車線
  • 日本坂PA〜焼津IC ‐ 上り2車線・下り3車線
  • 焼津IC〜小牧IC ‐ 片側2車線

法定路線名

建設計画

国土開発幹線自動車道として計画が法律化された。正式名称は「第一東海自動車道」である。高速自動車国道においても「第一東海自動車道」として整備されている。

全線開通は1969(昭和44)年5月26日で、以降日本の大動脈として機能してきた。

沿革

  • 1968(昭和43)年4月25日: 東京IC〜厚木IC(L=35.0km)、富士IC〜静岡IC(L=40.3km)、岡崎IC〜小牧IC(L=53.3km)で供用開始
  • 1969(昭和44)年2月1日: 静岡IC〜岡崎IC(L=131.6km)供用開始
  • 1969(昭和44)年3月31日: 厚木IC〜大井松田IC(L=22.9km)、御殿場IC〜富士IC(L=37.8km)供用開始
  • 1969(昭和44)年5月26日: 大井松田IC〜御殿場IC(L=25.8km)供用開始、もって全線開通
  • 1972(昭和47)年10月5日: 小牧JCT供用開始、中央自動車道が接続
  • 1974(昭和49)年: 浜松西IC 供用開始
  • 1979(昭和54)年7月11日: 日本坂トンネルで大事故発生
  • 1981(昭和56)年4月25日: 秦野中井IC供用開始
  • 1986(昭和61)年11月21日: 音羽蒲郡IC供用開始、音羽蒲郡有料道路が接続
  • 1988(昭和63)年3月30日: 裾野IC供用開始
  • 1991(平成3)年12月24日: 大井松田IC〜御殿場IC 拡幅 (往復4車線→往復6〜7車線)
  • 1993(平成5)年3月22日: 東名三好IC供用開始
  • 1993(平成5)年3月25日: 相良牧之原IC供用開始
  • 1993(平成5)年12月21日: 掛川IC供用開始
  • 1994(平成6)年12月15日: 大井松田IC〜厚木IC 拡幅 (往復4車線→往復6車線)
  • 1998(平成10)年3月20日: 横浜青葉IC供用開始、旧「横浜IC」は横浜町田ICに改称
  • 1998(平成10)年3月27日: 日本坂トンネルの新下り線(片側3車線L=2555m)供用開始
  • 1999(平成11)年4月4日: 磐田IC供用開始
  • 2003(平成15)年3月15日15:00(@291): 豊田JCT〜豊田東IC方向 供用開始、伊勢湾岸自動車道が接続
  • 2004(平成16)年11月27日15:00(@291): 日進JCT供用開始、名古屋瀬戸道路が接続
  • 2004(平成16)年12月12日15:00(@291): 豊田JCT〜豊田南IC方向 供用開始、伊勢湾岸自動車道(四日市方向)が接続
  • 2005(平成17)年1月11日: 富士川SAスマートIC社会実験、遠州豊田PAスマートIC社会実験開始(2005(平成17)年9月まで)
  • 2006(平成18)年2月15日: 富士川SAスマートIC社会実験再開(2007(平成19)年3月31日迄、以降は本格運用)
  • 2006(平成18)年2月23日: 遠州豊田PAスマートIC社会実験再開(2007(平成19)年3月31日迄、以降は本格運用)
  • 2007(平成19)年4月1日: 富士川スマートIC、遠州豊田スマートIC、本格運用開始
  • 2007(平成19)年5月31日: 豊橋本線料金所 廃止
  • 2009(平成21)年7月27日16:00(@333): 沼津ICに東駿河湾環状道路(伊豆縦貫自動車道)が接続
  • 2009(平成21)年8月11日05:07(10日@879): 駿河湾震源の地震が発生し相良牧之原IC〜菊川IC間の上り道路崩壊、周辺区間上下通行止め
  • 2009(平成21)年8月13日00:00(12日@666): 下り線・静岡IC‐菊川IC間で復旧工事完了、通行止め解除。上りは焼津IC‐袋井IC間通行止継続
  • 2009(平成21)年8月16日00:00(15日@666): 上り線・焼津IC‐袋井IC間で復旧工事完了、通行止め解除、上下復旧
  • 2010(平成22)年2月27日15:00(@291): 海老名JCT供用開始、首都圏中央連絡自動車道(圏央道)が接続
  • 2010(平成22)年6月8日: 駿河湾震源の地震での本復旧工事完了
  • 2012(平成24)年4月14日15:00(@291): 御殿場JCT清水JCT三ヶ日JCTが供用開始、新東名高速道路が接続

概況

首都高速の高速3号渋谷線(3) と接続する東京ICから、東海道沿いに名古屋方面に走る。そして終点の小牧ICで東名高速道路の続きともいえる名神高速道路に繋がっている。

全区間において中日本高速道路株式会社が管理している。かつては日本道路公団(JH)が管理していた。

右ルート・左ルート

下りの大井松田IC〜足柄SA間は、2車線×2で計4車線となっており、「右ルート」「左ルート」と呼ばれる。

右ルートは勾配があるため普通車・二輪車、左ルートは比較的に平坦で登坂車線もあるため大型車・低速車に向いている。

右ルートは途中に三連続300Rがあるが、巡航速度は120km/h(288km/hBeat)程度以上と、比較的速い。但し覆面がいるので、105km/h(252km/hBeat)以上出していると、ごく希に捕まる。

左ルートは右よりも巡航速度は遅めなためか、覆面はいない。登坂車線・鮎沢PAを利用する場合は左ルートを走行する必要がある。

岡崎近辺の暫定3車線

2011(平成23)年10月21日より、音羽蒲郡IC〜豊田JCTが暫定3車線化され、車線数が増えた

道路自体の物理的な幅員は変わらないが、車線と路肩の幅を狭めることで3車線を確保した。これによって平日休日問わず、岡崎近辺で毎日発生していた10km前後の渋滞が、ほぼ皆無となった。なお、この区間は車線が狭い(通常3.60mのところ3.25m)ので、規制速度は60km/h(144km/hBeat)となっている。

緊急時に車が駐められる路肩車線が無くなったが、約400m間隔で非常駐車帯が設置されている。

渋滞

下りの東名綾瀬バス停(横浜町田ICの先)が最大の渋滞箇所で、特に週末の午前中に大渋滞を起こす。交通情報の常連としても名高い。

また、横浜町田IC(特に上り)は夕方から夜にかけて大渋滞を起こす。

料金プール

日本道路公団の2002(平成14)年発表によると、既に償還は終わっており、累積黒字は2兆7991億円とのことである。

しかし全国料金プール制のため無料化はされておらず、また今後も無料化されることは無いと思われる。

連絡する主な道路

高速道路・自専道

国道(一般道)

今後連絡する予定の主な道路

主な橋

  • 多摩川橋 (多摩川、東京IC〜東名川崎IC)
  • (名称不明) (相模川、海老名SA〜厚木IC)
  • (名称不明) (富士川、富士IC〜富士川SA)
  • 東名安倍川橋 (安倍川、静岡IC〜日本坂PA)
  • 大井川橋 (大井川、焼津IC〜吉田IC)
  • 天竜川橋 (天竜川、遠州豊田PA〜浜松IC)
  • 浜名湖橋 (浜名湖、浜松西IC〜浜名湖SA)
  • 矢作川橋 (矢作川、上郷SA〜豊田JCT)

主なトンネル

  • 大和トンネル (横浜町田IC〜厚木IC)
  • 都夫良野トンネル (大井松田IC→鮎沢PA)
  • 新都夫良野トンネル (鮎沢PA→大井松田IC)
  • 鳥手山トンネル (鮎沢PA→大井松田IC)
  • 太郎ヶ尾トンネル (鮎沢PA→大井松田IC)
  • 桜平トンネル (足柄SA→鮎沢PA)
  • 高尾トンネル (足柄SA→鮎沢PA)
  • 蒲原トンネル (富士川SA〜由比PA)
  • 薩埵トンネル (由比PA〜清水IC)
  • 興津トンネル (由比PA〜清水IC)
  • 清見寺トンネル (由比PA〜清水IC)
  • 袖師トンネル (由比PA〜清水IC)
  • 日本坂トンネル (静岡IC〜日本坂PA)
  • 宇利トンネル (三ヶ日IC〜新城PA)

主な峠

  • 薩埵峠 (静岡県静岡市清水区由比西倉澤〜清水区興津井上町、薩埵トンネル)
  • 日本坂峠 (静岡県静岡市駿河区小坂〜焼津市野秋、日本坂トンネル)
  • 宇利峠 (静岡県浜松市北区三ヶ日町平山〜新城市中宇利、宇利トンネル)

並行する鉄道

経由する自治体

東京都
世田谷区
神奈川県
川崎市 ‐ 横浜市
東京都
町田市
神奈川県
大和市 ‐ 綾瀬市 ‐ 海老名市 ‐ 厚木市 ‐ 伊勢原市 ‐ 秦野市 ‐ 足柄上郡 中井町 ‐ 大井町 ‐ 松田町 ‐ 山北町
静岡県
駿東郡小山町 ‐ 御殿場市 ‐ 裾野市 ‐ 駿東郡長泉町 ‐ 沼津市 ‐ 富士市 ‐ 静岡市 ‐ 焼津市 ‐ 藤枝市 ‐ (焼津市) ‐ 島田市 ‐ 榛原郡吉田町 ‐ 牧之原市 ‐ 菊川市 ‐ 掛川市 ‐ 袋井市 ‐ 磐田市 ‐ 浜松市
愛知県
新城市 ‐ 豊橋市 ‐ 豊川市 ‐ 岡崎市 ‐ 豊田市 ‐ みよし市 ‐ 日進市 ‐ 長久手市 ‐ 名古屋市 ‐ 尾張旭市 ‐ (名古屋市) ‐ 春日井市 ‐ 小牧市

具体的なIC等は次のとおり。なおIC番号は名神高速道路と連続している。→は一旦別の道路経由にて接続される主要路線。

SA/PAごとの主要な情報は次のとおり。複数の駐車場やトイレがある場合は、その合計。駐車場は大型・小型兼用のものもある。

名称上り下り
駐車場トイレガソリン駐車場トイレガソリン
大型小型男大男小大型小型男大男小
港北PA196441518 567472033 
海老名SA89441235992JX日鉱日石エネルギー1164412362110エクソンモービル
中井PA699471822 988482433 
鮎沢PA145132113739 4811782531 
足柄SA182397196076昭和シェル石油198239186084JX日鉱日石エネルギー
駒門PA834265 1634265 
愛鷹PA46424810 51314810 
富士川SA3921861428エクソンモービル56216102034JX日鉱日石エネルギー
由比PA1034447 039344 
日本平PA40102131836 24121101935 
日本坂PA369451521 4213661825 
牧之原SA222220143948昭和シェル石油250250133146昭和シェル石油
小笠PA615210823 4072310101 
遠州豊田PA6714082835 6613482633 
三方原PA2427268 29383811 
浜名湖SA3221092847出光興産3527382442JX日鉱日石エネルギー
新城PA2322255 2425255 
赤塚PA662961824 2223255 
美合PA1431255 679261824 
上郷SA113222123753コスモ石油104237123755JX日鉱日石エネルギー
東郷PA177251419 274051419 
守山PA168172024 187172024 

SA/PAで食べられる又は購入できる、主な地元の食材などを用いた特徴的な料理など。

上り線

SA/PA別

食品別

下り線

SA/PA別

食品別

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