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TRON仕様のオペレーティングシステムのうち、機械制御用のもの。
一般に、ファームウェアと呼ばれるソフトウェアの世界(産業機器)にオペレーティングシステム(OS)を提供することを主たる目的としている。
ITRONが想定するよりも小型の機器向けには、ITRONのサブセットとしてμITRONが作られた。以降、ITRONよりもμITRONの方が普及したため、μITRON3.0以降ではITRONがμITRONに統合され、現在に至っている。
また、Sun Microsystemsにより開発されたJava言語を用いたJTRONなども作られている。
トロン協会から仕様が公開された沿革は以下の通り。
ITRONはトロン協会により規定された仕様で、その内容は広く公開されている。
ITRONは「ゆるい標準化」を標榜し、あまり厳密な規定をしないことでカーネルを作りやすいように配慮した。このため様々なITRON仕様カーネルが存在するが、一方で、ITRON仕様カーネル間での互換性問題が生じた。
TRONはあくまで「仕様」を提供するものなので、実装方法は実装者に委ねられていた。従って実装によって仕様差が大きい、つまり同じ事をするにしても実装によって方法がまちまちとなる。
μITRON4.0からは「プロファイル」の概念を規定し、少し強い標準化をすることで互換性問題に対応することになった。
またソフトウェアの大規模化に対応するため、2002(平成14)年には、μITRON4.0仕様の拡張として、メモリー保護機能に対応したμITRON4.0/PX仕様が公開された。
μITRONはあくまで「仕様」なので、この仕様に準拠した製品がある。知られる範囲では、次のようなものがある。
μITRON4.0の仕様書の時点で、トロン協会には、約35種類のプロセッサー向けに約50種類の製品が登録されているとされる。
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