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ITRONをベースに、その上で動作するアプリケーション開発のためのミドルウェアまでを含む仕様。T-Engineフォーラムにより推進されている。
TRONプロジェクトは、オペレーティングシステムの標準化を進めてきた。
T-Engineプロジェクトは、更にハードウェアの仕様やインターフェイスの標準化を進め、それを無償公開することで、開発コストの削減と高品質化を実現し、世界市場への対抗を狙うプロジェクトである。
2002(平成14)年6月24日に母体となる協議会T-Engineフォーラムが結成された。
会長はTRONプロジェクト提唱者である坂村健。企業や学術機関など、様々な団体が参加している。
開発対象として、規格化されたCPUボード、リアルタイムオペレーティングシステム「T-Kernel」、セキュリティアーキテクチャー「eTRON」を中核とし、その上で動作するアプリケーション開発のためのミドルウェアまでを含む。
従来のTRON仕様は「基本的な基準」のみを定めて実際の実装は各メーカーがハードウェアや目的に合わせて最適な形を自由に選ぶ方針であった。このために各メーカーごとに準拠内容がまちまちとなっており、APIなども含めてほとんど統一されたものが無かった。
T-Engineでは、半導体の仕様なども共通開発し、各メーカーはその仕様に合わせてネット接続機能などの制御ソフトウェアやチップを開発し、組み込んでいくことになる。
T-Engine用のオペレーティングシステム。
デバッガー。
この他、様々な仕様が定められている。
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