Advanced/W-ZERO3 [es]

読み:アドバンスト・ダブルゼロスリー・エス
外語:Advanced/W-ZERO3 [es] 英語
品詞:商品名

WILLCOM SIM STYLE対応のシャープスマートフォンで、W-ZERO3 [es]の後継機。通称「アドエス」。

WILLCOM、シャープ、Microsoftの3社協力の下に開発され、2007(平成19)年6月7日に詳細が発表された。

目次

現在2モデルがある。

  • WS011SH (2007(平成19)年7月19日発売)
  • WS011SH(SO) (2007(平成19)年7月28日発売) ワンセグチューナーユニットとのセットモデル

基本仕様

W-ZERO3 [es]の操作性の改善などが行なわれた製品である。CPUはPXA270で同じだがクロック周波数が25%高速化、メモリーは倍増されている。外部メモリーは旧機と違い、microSDに変更された。

採用されたオペレーティングシステム(OS)は、Microsoft Windows Mobile 6 Classic Editionである。

CPUMarvell PXA270 520MHz
液晶ディスプレイ65,536色3型モバイルASV液晶、解像度はWVGA(800×480ドット)相当
メモリーフラッシュ256Miバイト、SDRAM 128Miバイト
通信機能PHS(W-OAM対応W-SIM)
無線LAN(IEEE 802.11b/g)
赤外線通信(IrDA 1.2、IrMC 1.1、IrSS対応)
デジタルカメラ有効画素数 約131万画素 (マクロ撮影/QRコード対応)
質量約157g (充電池含む)
外形寸法50×135×17.9mm (本体閉時、最薄部)
接続端子USB 2.0ポート (miniABコネクター・USB OTG対応)、イヤホンマイク端子(平型)、赤外線通信ポート
カードスロットmicroSDカードスロット、W-SIMスロット
連続通話時間約7時間
連続待受時間約500時間(電波状態ランプ消灯時)、約300時間(電波状態ランプ点灯時)

電話機能のW-OAM対応W-SIM(RX420IN)は、製品に添付されている(W-SIMなしモデル除く)。

この製品の最も特徴的な部分は、前機種と同様にQWERTY配列キーボードを内蔵していることである。

カラーバリエーション

カラーバリエーションは、最終的に三種類発売された。

  • プラチナシルバー「WS011SH(S)」
  • ブラウニーブラック「WS011SH(B)」(2007(平成19)年9月5日発売)
  • ピーチブロッサム「WS011SH(P)」(2008(平成20)年3月19日発売)

対応ソフトウェア

Webブラウザーとして、Internet Explorer MobileとOpera Mobileが添付されており、またNetFront v3.3 for PocketPCなども購入すれば利用可能。

メールソフトとして、従来のOutlook互換のメールソフトと、ライトメールに加え、前機種と同様にオリジナルの「W-ZERO3メール」が搭載される。

日本語入力システムとして、従来のMicrosoft IMEに加えてATOKが搭載されている。ATOKでは予測変換機能などに対応する。

その他、名刺リーダ、辞書・辞典などを搭載している。

OSがWindowsということでアンチウイルスソフトもあり、「マカフィー・ウィルススキャン・モバイル」が有料で提供されている。

価格

2009(平成21)年5月時点での、ウィルコムストアでの価格は次のとおり(価格、割引額は契約時期によって変更の可能性がある)。価格は全て税込(消費税5%)。

  • WS011SH
    • 通常購入
      • 新規契約
        • 34,800円
      • 機種変更
        • 39,800円 (10ヵ月以上)
        • 49,800円 (6ヶ月〜10ヶ月)
        • 52,800円 (6ヶ月未満)
    • W-VALUE SELECT(割賦販売)
      • 新規契約
        • 51,120円 (一括、24回分割)
      • 機種変更(6ヶ月以上)
        • 51,120円 (一括、24回分割)

これを著している時点では、W-VALUE SELECT(割賦販売)では毎月支払金額と同額のW-VALUE割引がある。価格は通常より3割ほど高いが、割引があるため、24ヶ月契約を維持すれば実質端末価格は無料となる。なお、新規の場合は頭金が不要だが、機種変更の場合は頭金1980円が必要。

ネットでの反応

ティザー広告サイトまで作って期待を膨らませておきながら、出てきたものが[es]のマイナーチェンジに過ぎなかったため、ネットユーザーをがっかりさせたという伝説を持つ。

地味ながらスペックアップがされており、決して悪い製品ではないが、どう見ても「W-ZERO3 [es] 2007年度モデル」程度であり、名前まで変えるほどの製品なのかという異論が噴出した。

ハードウェア

  • 充電器のコネクターが専用で、専用充電器しか使えない

    従来(W-ZERO3W-ZERO3 [es])の充電器(EIAJ#2 DCプラグ)を使うには市販の変換ケーブルが必要

  • W-ZERO3と比較して、カメラをONするボタンが省かれている
  • スタイラスを差し込む所がない

    添付のスタイラスは、ストラップにぶら下げることが想定されている

  • メモリーがmicroSDになった

    従来のminiSDは使えない

  • JEITA RC-5240(携帯電話機用角型コネクター)が、そのまま接続できない

    添付のスペーサーを付ける必要がある。紛失に注意

  • キーロックが簡単

    スライドスイッチ式になっている

ソフトウェア

  • 標準でATOK、Opera、W-ZERO3メールになっている
  • ATOKでは、似たような文字の区別が付かない

    従来のIMEなら似たような文字はクリックすると説明が出る([カ 全・カタカナ][力 漢字]…)が、ATOKではそれがない。

  • Operaブックマークは一階層

    タブブラウザーで、IEより性能が良さそうではあるが、ブックマークで作れる階層は一階層まで。フォルダーの中にフォルダーを作ることはできない。

  • W-ZERO3メールのフォルダーは一階層

    自動振り分けなどが可能で性能は良いが、フォルダーの中にフォルダーを作ることはできない。

  • W-ZERO3メールは、消すとすぐ消える

    OEの場合は「ゴミ箱」に入るが、W-ZERO3メールにゴミ箱はない。

  • 「sent from W-ZERO3」

    メールの最後に勝手に付くメッセージは、WindowsフォルダーにあるSTMailToggleMsg.exeでON/OFFできる。

  • 音量調節が困難

    W-ZERO3では、上の時計の隣が音量調節だったが、それが存在しない。

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