W-OAM

読み:ダブリュー・オウエイエム
外語:W-OAM: WILLCOM Optimized Adaptive Modulation 英語
品詞:商品名

WILLCOMPHSで提供される通信機能で、電波状態に応じて適切かつ高速な変調方式を自動的に選択する、PHSの高速化技術の一つ。

目次

2006(平成18)年2月23日よりサービスが開始された。

後継にW-OAM typeGがある。

変調方式

変調方式は三種類用意されている。

  • BPSK (電波状態が悪くても、安定している。16kbps)
  • QPSK (従来の変調方式。32kbps)
  • 8PSK (範囲は狭いが、高速通信が可能。51kbps)

データ通信では3種類が随時使われる。音声通話ではQPSKとBPSKが随時選択利用される。

特徴

基地局から近く電波状態が良ければ、通信速度は向上する。

基地局から距離があり電波状態が並であれば、通信速度は従来通り。

基地局から遠く電波状態が悪くても、新方式BPSKで通信ができる。つまり、基地局が増えなくても電波到達距離は伸びるため、実質的な通話・通信可能距離が伸びる。

速度

8PSK方式なら約1.6倍に速度が向上する。これに伴い、従来は1チャンネル(1xパケット方式)あたり最大32kbpsであったが、W-OAM対応機では最大で51kbpsになる。

さらに、複数チャンネルが併用できれば、理論上はその分だけ高速化される計算になる。具体的には次のとおり。

  • 1xパケット: 現行32kbps→W-OAM時51kbps
  • 2xパケット: 現行64kbps→W-OAM時102kbps
  • 4xパケット: 現行128kbps→W-OAM時204kbps
  • 8xパケット: 現行256kbps→W-OAM時408kbps

W-OAM使用時でも、料金体系は従来通りで変更はない。全ての契約プランをそのまま利用出来る。

但し、W-OAMの機能が利用できるのはW-OAM対応エリア内(順次拡大中)だけであり、それ以外では従来通りの通信方式(QPSK)のみが利用される。

なお、W-OAMが扱うのは8x/4x/2x/1xの各パケット方式である。フレックスチェンジやPIAFS等への対応はW-OAMの仕様とは無関係であり、これらは使用するPHSデータ通信カード等の仕様による。

W-OAM対応機種は次のとおり。

関連する用語
WILLCOM
PHS
W-OAM typeG

コメントなどを投稿するフォームは、日本語対応時のみ表示されます


KisoDic通信用語の基礎知識検索システム WDIC Explorer Version 7.04a (27-May-2022)
Search System : Copyright © Mirai corporation
Dictionary : Copyright © WDIC Creators club