IrDA

読み:アイアーディーエイ
外語:IrDA: InfraRed Data Association 英語
品詞:団体組織名,固有名詞

赤外線を用いた無線通信を規格化する団体、およびその規格名。

目次

団体は、Hewlett-PackardIBMMicrosoftシャープなどが中心となり、1993(平成5)年に設立された。

850nm〜900nmの近赤外線を使用する。

データ伝送をする規格はIrDA DATAといい、一般にIrDAというと、これを指す。他に、IrDA Controlがある。

版ごとに新たな技術が導入されている。

  • IrDA DATA 1.0 ‐ 1m 115kbps(SIR)
  • IrDA DATA 1.1 ‐ 1m 1Mbps(MIR)、4Mbps(FIR)
  • IrDA DATA 1.2 ‐ 0.3m 115kbps(SIR)
  • IrDA DATA 1.3 ‐ 0.3m 1Mbps(MIR)、4Mbps(FIR)
  • IrDA DATA 1.4 ‐ 1m 16Mbps(VFIR)

出力には、次の二種類がある。

  • SP(Standard Power)
  • LP(Low Porwer)

それぞれの接続で可能な通信距離は、次の通りである。

  • SP〜SP ‐ 1m
  • SP〜LP ‐ 0.3m
  • LP〜LP ‐ 0.2m

変調方式

  • IrDA SIR (IrDA Serial Infra Red) 低速な仕様
  • IrDA MIR (IrDA Medium Infra Red) 中速な仕様
  • IrDA FIR (IrDA Fast Infra Red) 高速な仕様
  • IrDA VFIR (IrDA Very Fast Infra Red) 超高速な仕様
  • IrDA UFIR (IrDA Ultra Fast Infra Red)

プロトコル層

第4層トランスポート層IrTTP (Infrared Tiny Transport Protocol)
第3層ネットワーク層IrLMP (Infrared Link Management Protocol)
第2層データリンク層IrLAP (Infrared Link Access Protocol)
第1層物理層IrPHY (IrDA Phisical Signaling Layer)

IrDAでは、IrLAPとIrLMPを必須としている。

アプリケーションプロトコル

  • IrMC ‐ 携帯端末間での情報交換
  • IrCOMM ‐ 通信ケーブルを模して互いにやりとりするプロトコル
  • IrLPT ‐ プリンターケーブルをエミュレートする
  • IrTran-P

関連プロトコル

IrDAのハードウェアを使う、IrDAとは異なるプロトコルに、次がある。

利点等

光が通らない場所とは通信ができないため、情報漏洩の心配が少ない。

光は電波と違い遮蔽物を回り込むと言ったような性質がないため、通信をする機器は互いに向き合っている必要があり、電波を用いるもの(無線LANBluetoothなど)とは使い勝手が異なる。

関連するリンク
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関連する用語
赤外線
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