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メモリーカード規格の一つ。略称は「CF」。
SanDisk、Hewlett-Packard、Apple Computer、NEC他12社でCFA(CompactFlash Association)という団体を設立して規格管理を行なっている。
サイズは36.4mm×42.8mm×3.3mm。約12g。
ATAであるため、理論上のメモリー容量制限などはない。
現在はBig Driveに対応していないため、28ビットLBAに由来する、最大約137Gバイト(128Giバイト)の制限「128Gバイトの壁」がある。
これもハードディスクドライブと同様に48ビットLBAを採用すれば解決可能な問題である。
コンパクトフラッシュのメモリーカードは、次のような要素で分類できる。
2008(平成20)年時点で、次の容量が揃っている。
旧来の規格で対応するファイルシステムはFAT12/FAT16なので、最大容量は「2Giバイト」となる。
現在はさらにFAT32に対応しているが、この大容量のCFを旧型のカードリーダー/ライターに挿しても、認識しないか、仮にしても異常な動作をするので注意が必要である。
2Giバイト以上のカードは、出荷時点でFAT32でフォーマットされていることが多く、このためそのままでは古い装置で読み書きできない。
2Giバイト以上のカードを購入する場合は、使用する全機器の対応状況を確認する必要がある。
コンパクトフラッシュの速度表示は、「MB/秒」と「倍速」のいずれかで表示されている。
このうち「×倍速」という表記法は米レキサーメディアが制定、採用したものである。その基準は、初期のコンパクトフラッシュ等ではなく、「CDの転送速度150KB/秒を標準速(1倍速)」としている。
製品として確認されている速度に、次のようなものがある。
一般的には、この速度は「読み取り速度」である。
CFのインターフェイスを用い、各種のインターフェイスを接続するための仕様。
インターフェイスによってはCFにある仕様の一部は不要であるため、CFの一部の仕様についてはCF+では採用しないなどの変更点がある。
WILLCOMのPHS通信カードなどの製品例がある。
従来のCFはパラレルATAだが、これをシリアルATA(SATA)に変更した高速メモリーカード規格。
カードの形状はCFと完全に同じだが、SATAであるためデータ転送速度は3.0Gbps(300Mバイト/秒)となっている。
当然インターフェイスは異なり、ピンは24ピンで、7ピン(信号)+17ピン(電源・コントロール)である。
しかし、これは民生用としては殆ど普及していない。
CFastと同様のコンセプトで、インターフェイスをSATAの基礎技術であるPCI Expressとしたもの。形状も含めて、一切の互換性がない。
当初仕様で2.5Gbps、将来的に2倍速の5Gbpsに高速化の予定。
これは、ニコンのディジタル一眼レフカメラ「D4」で採用され、またキヤノンも賛意を示していることから、将来的にある程度の普及が見込まれている。
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