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ソニーが1997(平成9)年に開発し、1998(平成10)年9月に商品化したメモリーカード規格。及びその商品名。略称は「メモステ」「MS」など。
ソニーの独自規格である。
様々なサイズのものが規格化、市販されているが、大きくは「従来型」と「PRO系」の二種類に分けられ、更に次のように細分化されている。
「MagicGate」は著作権保護技術。MGメモリースティックが最初の拡張規格で、これ以降は全ての規格で対応する。音楽機器など、MagicGate対応品しか利用できないものもある。追加でメモリーを購入する際には注意が必要である。
「Duo」は、小型の製品である。
「PRO」は、高速化、大容量化した製品。FAT32を採用し、最大32Giバイトまで対応する。標準サイズ、Duoサイズ、マイクロサイズがある。
「PRO-HG」は、後継で、物理層の改良で高速化した製品。10ピンから14ピンに増えた。標準サイズは存在せず、Duoサイズとマイクロサイズのみがある。
「XC」は、PROの後継で、大容量化した製品。exFATを採用し、最大2Tiバイトまで対応する。標準サイズは存在せず、Duoサイズとマイクロサイズのみがある。
「XC-HG」は、PRO-HGの後継で、XCと同様に容量の拡張をしたもの。
実質的にソニーの製品専用のメモリー規格である。
支持を拡大することが出来ずシェアは低下するばかりで、SDメモリーカードとコンパクトフラッシュに完敗した。
かくして、ソニーも遂にSDメモリーカードに参入せざるをえなくなった。
これ以降は、メモリースティック(最初の規格)、つまり狭義でのメモリースティックについて説明する。
標準のサイズは21.5mm×50mm×2.8mmで、長方形である。
将来的には1Giバイトの製品も予定されていたが、最終的に発売されたのは、4Mi/8Mi/16Mi/32Mi/64Mi/128Miバイトの製品である。
これより大容量の製品は、後継仕様に委ねられた。
誤消去防止用のライトプロテクトスイッチが備えられている。
カード裏面に10ピン端子が付けられている。
読み書きはシンプルなシリアルバスインターフェイスで行なわれ、将来大容量製品が登場してもドライバー等を変更する必要が無いとされており、発表時の対抗規格スマートメディアに対してのアドバンテージとなっていた。
最大転送速度20Mバイト/秒(17Mバイト/cBeat)で、実効速度は書き込みが1.5Mバイト/秒(1Mバイト/cBeat)、読み出しが2.45Mバイト/秒(2Mバイト/cBeat)である。
専用スロットの他、PCカードアダプターを使用してTypeⅡのPCMCIAスロットで読み書きすることができる。
USBに接続して使うメモリーカードリーダー/ライター装置も、多数販売されている。
また、TransferJet対応品であれば無線でデータ転送が可能である。対応パソコン、あるいはUSBに繋げられるTransferJet通信端末に近づけることで無線でデータ転送をすることが可能。
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