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JR東日本のICカード乗車券の愛称。ソニーが開発したFeliCaシステムを採用している。
カード発行枚数は右肩上がりであり、ほぼ変わらないペースで枚数が増え続けている。
2005(平成17)年9月時点で約1380万枚(Suica、モノレールSuica、りんかいSuica、ビュー・スイカの合計)だった。
2014(平成26)年1月末時点で約4,557万枚、2021(令和3)年9月末時点で約8,759万枚とされいる。
次の項「種類」とも共通するが、Suicaにはデザイン変更の歴史がある。
新旧様々あるが、新しいものは主として電子マネー等への対応である。
電子マネーに対応するカードには、表面右下部分などに「スイカ」に似たマークが付けられている。これは「Suicaショッピングサービスマーク」という。
更に、インターネットを使ったチャージや決済が可能なSuicaインターネットサービス対応のカードは、このマークの右下に二つの点が付いている。これは「大容量チップ」を表わす目印とされる。未対応の古いカードは対応品に無償交換可能。
500デポジット払って買うSuica以外は全部「提携Suica」の扱いで、これはマークの右上に「+」が付けられている。
Suicaには、名前や生年月日など個人情報が登録されている記名式のSuica「My Suica」と、そうでない無記名式のSuica「Suicaカード」、定期券機能を持った「定期券Suica」の三種類がある。
定期券やモバイルSuica、あるいはSuica内蔵ビューカードは常に記名式になる。券売機で購入するSuicaカードについては、どちらかを選ぶことができる。
記名式Suicaは、紛失・盗難時でも再発行が可能で、またSuicaポイントクラブに入会することで電子マネーとして使用時にポイント還元を受けることも可能である。
2013(平成25)年3月23日に交通系ICカード全国相互利用が開始されたため、次の範囲内で利用できる。※が、全国相互で新たに対応したエリアである。
交通系ICカード全国相互利用までの勢力拡大。
2004(平成16)年8月1日から、JR西日本の「ICOCA」対応エリア(近畿圏エリア)内の交通機関での利用が可能になった。
次のことが、相互で可能。
また、2008(平成20)年3月18日からは電子マネーも相互利用が開始された。
つまり、開始時点では次のように運用されていた。
近畿圏 | 関東(首都圏) | ||
---|---|---|---|
JR | ICOCA | ←→ | Suica |
↑↓[※1] | ↑↓ | ||
私鉄・バス | PiTaPa | PASMO |
[※1]ICOCAとPiTaPaは交通利用としてのみ相互運用された。電子マネーは相互運用されていない。
Suica対応の同一エリア内で完結する場合に限り、特急券を別に買えば新幹線や特急にも乗車が可能である。
特に、Suica定期券で新幹線に乗った場合、新幹線の自動改札機を通った時点でチャージ金額より自動的に特急料金が減算される。なお、異なるエリアに跨る場合は適用できず、通常通り切符を買わなければならない。
通常のカード型Suicaで、手動でチャージする方法を記す。
「FeliCaポート/パソリ」を購入し、インターネットに接続可能な環境があれば、Suica付きビューカードでクレジット入金できる。
Suica圏外でクレジットカード入金を使いたい場合は、パソリとSuica付きビューカードが必須になる。
Suicaが主として利用される関東圏では、Suica/PASMOが相互利用されている。このため、Suicaだけでなく、PASMOのチャージに対応した場所でもチャージ可能。
駅の券売機やコンビニエンスストアなど様々なところでチャージ可能だが、基本的には現金でチャージする。
カード発売機、または駅ATM「VIEW ALTTE」(ビューアルッテ)では、ビューカードでのみ、クレジットカード決済でのチャージが可能。
Kitaca(JR北海道)、TOICA(JR東海)、ICOCA(JR西日本)、SUGOCA(JR九州)の各エリアでは、対応した駅の券売機、またはコンビニエンスストアなどで、現金でチャージできる。
たとえみどりの窓口ででも、クレジットカードでのチャージは出来ないので注意。
そもそも、JR東日本の駅ATM「VIEW ALTTE」(ビューアルッテ)は、JR東日本の管内以外には存在しない上、新幹線用のクレジットカード対応券売機ですらSuicaその他のチャージに対応しない(おそらく意図的に)ので、JR東日本エリア以外では、Suicaは使いにくいと言える。
どうしてもクレジットカードでチャージしたいなら、パソリを購入して自宅でする必要がある。
また、その他JRや私鉄では、自動改札機でのオートチャージも出来ないので注意。
JR東日本からは大別して、次の2種類が発売されている。
Suicaは、定期券の場合は1つ、定期なしの場合は2つ、右端に切り抜きがある。これはバリアフリー対策とされている。
共に、誤って使い捨てされないように、最初の購入時にデポジットとして500円が必要(最初の購入代金に含まれる)となっている。デポジットは、カードを返却すれば戻ってくる。
派生した商品として、クレジットカードである「ビューカード」機能を付けた「ビュー・スイカカード」や、携帯電話と組み合わせた「モバイルSuica」も発売されている。
また、JR東日本が発売するものの他に、次のものがある。
ICカードならではの特徴として、使い捨てでは無い点がある。Suicaでは、上限2万円まで、自動精算機や自動券売機などで繰り返して何度でもチャージして利用する事ができる(但し一回のチャージは最大1万円まで)。
また、Suica定期券ではイオカードと機能が融合しているため、定期区間外への乗り越しや、区間外からの乗車の場合でも(チャージ残金が足りれば)自動で精算が完了するので、精算機などの精算や切符の購入が不要となる。
モバイルSuicaや定期券を含む記名式Suicaは、6ヶ月間(半年間)利用がない場合にロックされ、利用できなくなる。定期Suicaを半年使わない人はよっぽどの人だろうが、モバイルSuicaは可能性があるだろう。
また、記名式Suicaを紛失または盗難された場合も、届出をすることで、翌日始発までに該当のSuicaに強制的にロックを掛け、残高は手数料を支払うことで新しいSuicaへと移すことが可能である。
最終利用日については改札口の乗降のほか、物販利用も適用され、ここから起算して半年でロックされる。鉄道を利用しない場合でも、たまに電子マネーとして使っておけば、ロックされることはないということである。
半年でロックすることについては取扱規則に規定が存在する。
(制限事項等)
第23条
4. 次の各号の1に該当する場合には、ICカード乗車券を自動改札機で使用することはできません。
(4) 記名ICカード乗車券においては、自動改札機による入場若しくは出場、Suica定期乗車券の発売、SFの使用又はSFのチャージのいずれかの取扱いを行った日の翌日を起算日として、当社が別に定める期間これらの取扱いが行われなかったとき
ロックを掛ける理由は公開されていないが、それは容易に推定可能である。なぜなら、上にあるように紛失時にカード残高が戻るということは、その額面等がJR東日本のサーバーコンピューターに保存されているはずである。しかし何千万枚も発行されているすべてのカードの残高を常に保管し、データベースの検索候補とすることは能率面でも容量面でも効率的でない。そこで未使用が続く場合、バックアップへとそのカード情報を移し、普段運用するサーバーからは情報を削除するほうが現実的である。
このため、バックアップに移されてしまったカードについてはロックが掛けられ、サーバー保存されているカード情報と実際のカード内の情報での不一致が生じないようになっているのであろう。
なお、無記名Suicaの場合は最初から盗難・紛失による再発行がないため、サーバーに蓄えておく必要もなく、このためロックされること自体がないと推定される。
ペンギンのデザインは坂崎千春(さかざきちはる)。アデリーペンギンが元になっているとされる。スイカ(西瓜)という暑い地域の植物に対し、それを知らなそうな寒い地域の動物として選ばれたとされる。
このペンギンには、公式には名前がない。2005(平成17)年11月発売の坂崎千春作の絵本「ペンギンのおかいもの」では名前が「スイッピ」とされているが、これは絵本のペンギンの名前であって、JR東日本の公式名ではない。ただ、JR東日本の中の人は、この名前を否定はしていない。
Suicaは、自律分散システムである。単純なクライアントサーバーモデルではない。
Suicaは一日に数千万件のトランザクションがあるが、これを一ヶ所で処理するのは、いくら多重化しても難しい。単純なセンター問い合わせ系システムであれば、遅い、不安定、高コストと三拍子揃い、センターが止まったら駅はパニックに陥るだろうし、Suica自慢の「0.2秒で処理が終わる」ことも到底実現できない。それでも安定維持しようとするなら非常に費用がかかるシステムになる。そこで自律分散という機構が導入されており、センターへの問い合わせを最小限で済ませられるようになっている。
センターが最上位とすると、この下に駅ノードが存在し、ここに各クライアント(自動改札機)がぶら下がる。基本的なチェックはクライアントの段階で可能。また駅ノードの段階でも、各駅で横の繋がりがあり、仮にセンターが長期に渡り止まっていたとしても、実務には影響が出ない。
つまり、これは料金徴収システムであるが、決まった場所にあるデータを取ってきて使う、という処理ではない。現場では速やかに処理を通しておいて、あとから整合性を取るのである。なぜ動いているのかよく分からないが、それでも動く、インターネットに似た機構がSuicaのネットワークでは形作られている。
ちなみに不正乗車もきちんと監視されており、不正カードなど本来改札を通すべきではないものの情報「ネガデータ」(ネガティブデータ)は、3分(一駅移動する間)で反映されるとしている。この機能はSuicaとPASMOが連携した2007(平成19)年3月18日から導入されたとされ、2007(平成19)年10月12日に処理プログラムの不具合で自動改札機が開かなくなるトラブルが発生したことで機能の存在が広く知られるようになった。
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