TOICA

読み:トイカ
外語:TOICA: TOkai Ic CArd 英語
品詞:商品名

JR東海ICカード乗車券の愛称。ソニーが開発したFeliCaシステムを採用している。

目次

  • 導入: 2006(平成18)年11月25日
  • カードタイプ: Cタイプ (FeliCa)
  • カード規格: サイバネ規格
  • ID番号: JC ([J]R [C]entral)
  • 導入エリア: JR東海
  • 利用者数: 100万枚突破 (2010(平成22)年10月)
  • 相互利用: SuicaICOCASUGOCAmanaca交通系ICカード全国相互利用参加
  • 運賃支払い機能
    • プリペイド方式によるSF機能 (上限2万円)
    • 定期券機能
  • カード種別
    • TOICAプリペイド券 (無記名式、記名式) SF機能
    • TOICA定期券 (記名式) SF機能+定期券機能
  • デポジット: 500円
  • 会費等: 無料
  • 紛失時: 記名式のみ再発行可能 (再発行手数料は500円)
  • 電子マネー機能: あり
  • その他サービス: なし

カードの目的

2006(平成18)年11月25日より、名古屋エリア74駅にて導入を開始した、ICカード乗車券である。

効力などはJR東日本のSuicaとほぼ同等だが、在来線専用であり、TOICA定期券では特急券を別に買い足しても新幹線には乗れない。但し、EX-IC(エクスプレスIC)カードと併用してシームレスに新幹線に乗車することは可能。

「TOICA」はJR東海(東海旅客鉄道株式会社)の登録商標である。

沿革

  • 2006(平成18)年11月25日: 名古屋エリア74駅にてサービス開始
  • 2008(平成20)年3月1日: 静岡エリアにてサービス開始
  • 2008(平成20)年3月29日: 「Suica」および「ICOCA」対応エリアでの乗車利用に対応
  • 2010(平成22)年3月13日: TOICA電子マネー開始。同日、SuicaおよびICOCA電子マネーとの相互利用開始
  • 2011(平成23)年3月5日: SUGOCAとの相互利用開始(電子マネー含む)
  • 2012(平成24)年4月21日: manacaと相互利用開始
  • 2013(平成25)年3月23日: 交通系ICカード全国相互利用開始
  • 2015(平成27)年3月14日: 新幹線の車内販売での決済に対応(他の交通系ICカードと同様)

マスコットキャラ

マスコットキャラは「ひよこ」であるが、特別な名前は付けられていないようである。

さすがに「ひよこの親子」ということは有り得ないと思われるが、大と小の2匹がいる。

なぜTOICAで「ひよこ」なのかというと、元々このカード導入以前は「TORICO」(トリコ)と命名する予定で、商標出願もしていた。つまり、TORICO→とり子→ひよこ、ということである。

理由は不明だが「TORICO」は廃案となり、最終的に「TOICA」が採用されたが、マスコットキャラはそのまま残されたということである。

利用範囲

TOICA圏

2013(平成25)年3月時点で、次の各駅がTOICAエリアである。具体的な範囲は次のとおり(順不同)。

  • 東海道本線
    • 函南〜二川 (静岡エリア)
    • 二川〜関ヶ原 (名古屋エリア)
  • 御殿場線
    • 御殿場〜沼津 (静岡エリア)
  • 身延線
    • 富士〜西富士宮 (静岡エリア)
  • 飯田線
    • 豊橋〜豊川 (名古屋エリア)
  • 中央本線
    • 名古屋〜中津川 (名古屋エリア)
  • 関西本線
    • 名古屋〜四日市 (名古屋エリア)
  • 武豊線
    • 大府〜武豊 (名古屋エリア)
  • 太多線
    • 多治見〜美濃太田
  • 高山線
    • 美濃太田〜岐阜

その他

交通系ICカード全国相互利用により、その他に、次のエリアで利用できる。

  • 北海道
  • 関東周辺
  • 東海
    • manaca (名古屋地区私鉄等)
  • 近畿
    • ICOCA (JR西日本)
    • PiTaPa (関西私鉄等) (※制限あり、詳細後述)
  • 九州

Suica/ICOCA/SUGOCA/manacaは全国相互利用より前から、相互利用されていた。

利用方法

自動改札機の切符投入口の上部にセンサーが取り付けられており、このセンサーにカードをタッチするだけで改札機を通る事ができる。

JR東海には、JR東日本のイオカードのようなストアードフェアカードが存在せず、延々とオレンジカードのみを使ってきたが、TOICAによって遂に切符なしでの乗車が可能となった。

種類

大別して、次の2種類が発売されている。

  • TOICA
  • TOICA定期券

また、12歳未満が利用できる小児用もある。

利点

ICカードならではの特徴として、使い捨てでは無い点がある。TOICAでは、上限2万円まで、自動精算機や自動券売機などで繰り返して何度でもチャージして利用する事ができる(但し一回のチャージは最大1万円まで)。

また、ICOCA定期券ではICOCAと機能が融合しているため、定期区間外への乗り越しや、区間外からの乗車の場合でも(チャージ残金が足りれば)自動で精算が完了するので、精算機などの精算や切符の購入が不要となる。

以下はすべて、独自解析情報による。(LE)とあるものがリトルエンディアン、その他はビッグエンディアン。

記録情報

暗号化されていない領域は次の通り。

  • システムコード: 0003
    • サービスコード: 008B (1ブロック) ‐ カード種別およびカード残額情報
    • サービスコード: 090F (20ブロック) ‐ 乗降履歴情報
    • サービスコード: 108F (3ブロック) ‐ 改札入出場履歴情報
    • サービスコード: 10CB (2ブロック) ‐ SF入場情報
    • サービスコード: 184B (2ブロック) ‐ グリーン車情報
    • サービスコード: 1E8B (23ブロック)
    • サービスコード: 1ECF (20ブロック)

Suicaなどと共通

以下は、Suicaなどと共通でサイバネ規格準拠である。

  • サービスコード: 008B (1ブロック) ‐ カード種別およびカード残額情報
  • サービスコード: 090F (20ブロック) ‐ 乗降履歴情報
  • サービスコード: 108F (3ブロック) ‐ 改札入出場履歴情報
  • サービスコード: 10CB (2ブロック) ‐ SF入場情報
  • サービスコード: 184B (2ブロック) ‐ グリーン車情報

サービスコード1E8B

全23ブロック(368バイト)だが詳細不明。

サービスコード1ECF

1件1ブロック(16バイト)で、最新20件が記録される。

確認したカードでは、先頭1バイト目が0x00と0x40が交互となっており、他は全て0x00であり用途や詳細は不明である。

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