manaca

読み:マナカ
外語:manaca 英語
品詞:商品名

東海エリア私鉄が導入したICカード乗車券の名称。JR東日本Suicaと同様に、ソニーが開発したFeliCaシステムを採用している。

目次

  • 導入: 2011(平成23)年2月11日
  • カードタイプ: Cタイプ (FeliCa)
  • カード規格: サイバネ規格
  • ID番号: TP ([T]rans [P]ass)
  • 導入エリア: 東海エリア私鉄
  • 利用者数: 約328万枚 (2013(平成25)年12月現在)
  • 相互利用: TOICA交通系ICカード全国相互利用に参加
  • 運賃支払い機能
    • プリペイド方式によるSF機能 (上限2万円)
    • 定期券機能
  • カード種別
    • プリペイド券 (無記名式、記名式) SF機能
    • 定期券 (記名式) SF機能+定期券機能
  • デポジット: 500円
  • 会費等: 無料
  • 紛失時: 記名式のみ再発行可能 (再発行手数料は500円)
  • 電子マネー機能: あり
  • その他サービス: マイレージポイント、名鉄たまルン

目的

中京圏の私鉄で利用できるICカード乗車券である。JR東日本のSuicaと同様、電子マネーにも対応。名称の「manaca」(マナカ)は、利用エリアである名古屋圏が日本の「真ん中」に位置することにちなむ。

乗車券機能については、2012(平成24)年4月21日からTOICAと相互利用を開始し、2013(平成25)年3月23日からは交通系ICカード全国相互利用により全国で相互利用が開始された。

電子マネー機能も、交通系ICカード全国相互利用開始により、全国で相互利用が開始された。

沿革

  • 2011(平成23)年2月11日: サービス開始(名鉄バス受託コミュニティバスの多くも含む)
  • 2011(平成23)年3月31日: 発行枚数は約107万枚 (名古屋市交通局だけでも約50万枚)
  • 2011(平成23)年12月: 発行枚数200万枚突破
  • 2012(平成24)年4月21日: TOICAと相互利用開始
  • 2013(平成25)年3月23日: 交通系ICカード全国相互利用開始
  • 2013(平成25)年5月: 発行枚数300万枚突破
  • 2015(平成27)年3月14日: 新幹線の車内販売での決済に対応(他の交通系ICカードと同様)
  • 2016(平成28)年3月12日: リニモ(東部丘陵線)で利用開始

利用可能地域

東海エリアの私鉄鉄道線と路線バスで利用できる。

2013(平成25)年3月23日、交通系ICカード全国相互利用に伴い、全国各地でも利用可能となった。

  • 名古屋鉄道 (蒲郡線、広見線の新可児〜御嵩間を除く)
  • 名鉄バス
    • 路線バス全線 (名鉄バス東部の運行区間は除く)
    • 高速バスの一部
    • コミュニティバス各種(50音順)
      • N-バス (長久手市)
      • 一宮市循環バス i-バス (一宮市)
      • あんくるバス (安城市) 循環線のみ
      • かすがいシティバス (春日井市)
      • くるりんばす(日進市巡回バス) (日進市)
      • ひまわりバス (豊明市)
      • ふれあいバス (津島市)
      • まちバス (岡崎市)
      • ミニバス (知立市) 2コース(パープル)、3コース(オレンジ)、4コース(ブルー)のみ
  • 名古屋市交通局
  • 名古屋臨海高速鉄道
  • 名古屋ガイドウェイバス
    • ゆとりーとライン 全線
  • 豊橋鉄道
    • 渥美線 全線
    • 東田本線(市内線) 全線
  • 愛知高速交通
    • 東部丘陵線(リニモ) 全線

このほか、電子マネーとしての扱いだが名鉄海上観光船の師崎営業所と河和営業所はmanaca(およびPiTaPaを除く交通系ICカード全国相互利用対応のICカード乗車券)でも決済できる。

販売額

カードは2000円で販売されている。このうち500円がデポジットとなる。

プレミアム額はないため、利用可能な額はこのうち1500円ぶんである。

人気

好評を博し、開始翌月末である2011(平成23)年3月末時点での発行枚数は約107万枚で、名古屋市交通局だけでも約50万枚が発行されたとしている。

約107万枚の発行枚数は、約5年前に発行された東海地方のTOICAの発行枚数約108万枚とほぼ並んでいる。

種類

manacaは、名古屋鉄道系の私鉄が参画する「株式会社エムアイシー」と、名古屋市交通局系の「株式会社名古屋交通開発機構」の発行するものの二種類がある。

名称、デザイン等はすべて同じで、どちらもほぼ同様に利用できるが、ポイント還元サービスには制限がある。

使い方

自動改札機にやさしくタッチして使う。機械に入れる必要が無いというより、入れてはいけない。

自動改札の切符挿入口にmanacaを突っ込むオバチャン達があまりにも多すぎて駅員さんがマジギレしたらしく、自動改札には「しっかりタッチ!」の他に「マナカを入れないで!!」の貼り紙が付けられた。Suicaが導入されて約10年後の導入ではあったが、それでもこの有様である。

旧磁気カード

manacaの導入に伴い、それまで使われていた磁気カードは廃止された。

具体的には、地下鉄のユリカを含む各種トランパスカード、地下鉄1区特別きっぷ、名鉄バスカード、ゆとりーとカードは、manaca導入前日の2011(平成23)年2月10日に新規発行が中止され、2012(平成24)年2月29日をもって利用終了となった。

マスコット

カードに描かれている、黄色くて丸いキャラがmanacaのマスコットキャラである。

名前やキャラクター設定はなく、鉄道会社が販売しているグッズでも「マナカのマスコットキャラクター」などとしか書かれていない。

球体で顔のほかに手足があり、二足歩行やジャンプも可能なようである。

マイレージポイント

manacaにチャージし、そのチャージ額で電車やバスに乗車すると、利用額や回数に応じてポイント還元が行なわれる。

ポイント還元率は利用したmanaca交通事業者ごとに異なるが、毎月1日から末日までの分の各社のポイントは、合算されて翌月10日以降に自動券売機などを使いmanacaにポイント還元できる。還元は全自動ではない。還元せずに1年間経過すると無効になるので注意。

還元されたポイント自体の有効期限はないが、ICカードは使用期限が10年間であるので、壊れる前に使うほうが良い。

manaca内に還元されたポイントがある場合、ポイントから優先的に運賃が支払われる。ポイントは1ポイント1円相当で、10ポイント単位で利用される。

名鉄たまルン

名鉄たまルンは、電子マネーのポイント還元サービスである。インターネットへの接続環境が必須となる。

二種類のmanacaのうち、名古屋鉄道系の「株式会社エムアイシー」発行のカードで、かつ記名式manacaである場合に限り、「名鉄たまルン」に入会し、ポイント還元サービスを利用できるようになる。要するに、地下鉄・市バス・あおなみ線・ガイドウェイバスで購入したmanaca「以外」で利用できるということである。

電子マネーとしての買い物に応じて「名鉄たまルン」ポイントがたまる。1000ポイントごとに1枚、専用Webサイトで「名鉄たまルン」チャージ券が申請でき、このチャージ券は郵送されてくる。チャージ券の有効期間ないにチャージ券を持って、各社のmanaca取り扱い窓口へ行くと、額面がチャージされる。これは通常のmanacaのチャージ額となるため、地下鉄を含めた乗車、切符の購入、または電子マネーとして買い物などに利用できる。

なお、岡山高島屋・両備グループは「たまルン」と称するポイント還元サービスを提供しているが、両者は別物である(なお、名鉄たまルンのほうがサービスが先)。

関連するリンク
https://www.meitetsu.co.jp/manaca/
用語の所属
ICカード乗車券
10カード
FeliCa
非接触ICカード
TP
関連する用語
ユリカ
TOICA

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