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東海エリア私鉄が導入したICカード乗車券の名称。JR東日本のSuicaと同様に、ソニーが開発したFeliCaシステムを採用している。
中京圏の私鉄で利用できるICカード乗車券である。JR東日本のSuicaと同様、電子マネーにも対応。名称の「manaca」(マナカ)は、利用エリアである名古屋圏が日本の「真ん中」に位置することにちなむ。
乗車券機能については、2012(平成24)年4月21日からTOICAと相互利用を開始し、2013(平成25)年3月23日からは交通系ICカード全国相互利用により全国で相互利用が開始された。
電子マネー機能も、交通系ICカード全国相互利用開始により、全国で相互利用が開始された。
東海エリアの私鉄鉄道線と路線バスで利用できる。
2013(平成25)年3月23日、交通系ICカード全国相互利用に伴い、全国各地でも利用可能となった。
このほか、電子マネーとしての扱いだが名鉄海上観光船の師崎営業所と河和営業所はmanaca(およびPiTaPaを除く交通系ICカード全国相互利用対応のICカード乗車券)でも決済できる。
カードは2000円で販売されている。このうち500円がデポジットとなる。
プレミアム額はないため、利用可能な額はこのうち1500円ぶんである。
好評を博し、開始翌月末である2011(平成23)年3月末時点での発行枚数は約107万枚で、名古屋市交通局だけでも約50万枚が発行されたとしている。
約107万枚の発行枚数は、約5年前に発行された東海地方のTOICAの発行枚数約108万枚とほぼ並んでいる。
manacaは、名古屋鉄道系の私鉄が参画する「株式会社エムアイシー」と、名古屋市交通局系の「株式会社名古屋交通開発機構」の発行するものの二種類がある。
名称、デザイン等はすべて同じで、どちらもほぼ同様に利用できるが、ポイント還元サービスには制限がある。
自動改札機にやさしくタッチして使う。機械に入れる必要が無いというより、入れてはいけない。
自動改札の切符挿入口にmanacaを突っ込むオバチャン達があまりにも多すぎて駅員さんがマジギレしたらしく、自動改札には「しっかりタッチ!」の他に「マナカを入れないで!!」の貼り紙が付けられた。Suicaが導入されて約10年後の導入ではあったが、それでもこの有様である。
カードに描かれている、黄色くて丸いキャラがmanacaのマスコットキャラである。
名前やキャラクター設定はなく、鉄道会社が販売しているグッズでも「マナカのマスコットキャラクター」などとしか書かれていない。
球体で顔のほかに手足があり、二足歩行やジャンプも可能なようである。
manacaにチャージし、そのチャージ額で電車やバスに乗車すると、利用額や回数に応じてポイント還元が行なわれる。
ポイント還元率は利用したmanaca交通事業者ごとに異なるが、毎月1日から末日までの分の各社のポイントは、合算されて翌月10日以降に自動券売機などを使いmanacaにポイント還元できる。還元は全自動ではない。還元せずに1年間経過すると無効になるので注意。
還元されたポイント自体の有効期限はないが、ICカードは使用期限が10年間であるので、壊れる前に使うほうが良い。
manaca内に還元されたポイントがある場合、ポイントから優先的に運賃が支払われる。ポイントは1ポイント1円相当で、10ポイント単位で利用される。
名鉄たまルンは、電子マネーのポイント還元サービスである。インターネットへの接続環境が必須となる。
二種類のmanacaのうち、名古屋鉄道系の「株式会社エムアイシー」発行のカードで、かつ記名式manacaである場合に限り、「名鉄たまルン」に入会し、ポイント還元サービスを利用できるようになる。要するに、地下鉄・市バス・あおなみ線・ガイドウェイバスで購入したmanaca「以外」で利用できるということである。
電子マネーとしての買い物に応じて「名鉄たまルン」ポイントがたまる。1000ポイントごとに1枚、専用Webサイトで「名鉄たまルン」チャージ券が申請でき、このチャージ券は郵送されてくる。チャージ券の有効期間ないにチャージ券を持って、各社のmanaca取り扱い窓口へ行くと、額面がチャージされる。これは通常のmanacaのチャージ額となるため、地下鉄を含めた乗車、切符の購入、または電子マネーとして買い物などに利用できる。
なお、岡山高島屋・両備グループは「たまルン」と称するポイント還元サービスを提供しているが、両者は別物である(なお、名鉄たまルンのほうがサービスが先)。
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