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ソニーの近接型非接触ICカード。ISO/IEC 18092(NFC)で規格化されている。
寿命は、書き込み10万回またはデータ保存7年間(0℃〜50℃)のうち、どちらか早く到達した期間とされている。
この寿命のうち、10万回という制限は、使用されているSLCの書き換え可能回数に由来するものと思われる。
7年については、FeliCaチップ自体の経年劣化はほぼ無視できる時間だが、FeliCaチップとアンテナとの間の結合で接触不良が生じるとされており、時間での寿命が設定されているようである。
通信には13.56MHzの電波を用いる。通信速度は、第1世代が211kbps、第2世代が倍の424kbpsである。
カードリーダー/ライターがカードを認識し、相互認証を行ない、データを読み書きするのに必要な時間は約0.2秒であり、駅の改札やコンビニエンスストアのレジでの支払いなど、高速性が要求される状況にも利用できる。
技術仕様のうち、公開されているものもある。
FeliCaにおける製造IDをIDmという。8オクテットであり、これは任意に読み取ることができる。
8オクテットのうち上位2オクテットが製造者コード、下位6オクテットがカード識別番号である。カード識別番号は製造者コードごとに異なる体系となるが、体系によってはIDmでFeliCaを一意に特定できないことがある点に注意が必要である。
FeliCaは、一枚のカードを複数の目的で利用できるよう、データをフォルダーとファイル構造で管理できるファイルシステムがある。
ファイルシステムは、「エリア」と「サービス」によって階層状に構成されており、次のような階層構造となっている。
上は全て、複数が可能。多目的なカードであれば、システムコードが複数あるということになる。
たとえばカード内のイメージとして、システムコードが一つの「らんでんカード」では以下のようになっていた。
(エリアとサービスのマッピングは不明)
他にも、ビュー・スイカカードのある提携カードでは、次のような構造になっていた。3つのシステムコードを持つことが分かる。
カードとしてではなく、その中の核となる部品のみも製品として販売されている。
FeliCa Plugは、電源、メモリー、CPUなどを搭載しない小型低コストのモジュールである。組み込まれた電子機器から電源を供給し、電子機器のCPUやメモリーと組み合わせて使用される。接続インターフェイスには、独自仕様の3線式半二重通信が採用されている。
FeliCa Liteは、セキュリティ機能やファイルシステムを簡易化したチップである。通常のFeliCaと互換性がないが低コストで済み、会員証、ポイントカードといったコスト重視の商品への組み込みに適する。
交通乗車券としては、鉄道会社で構成される日本鉄道サイバネティクス協議会が規定した「自動改札システムに用いるICカード乗車券規格」に対応している。
これは、JR東日本がFeliCaを採用したことに端を発するもので、以降、日本のICカード乗車券は、ほぼFeliCaで統一された。
当時、既にヨーロッパで普及が始まっていたMIFAREも存在したが、JR東日本がFeliCa採用を決定した最大の理由は、通信速度だった。FeliCaは価格が高いが速く、MIFAREは価格は安いが遅かったのである。結果、FeliCaのおかげで、ICを使ってもなお利用者の足を止めることのない、スムーズな自動改札機が実現できたのである。
言い換えれば、FeliCaがここまで超高性能化できたのはJR東日本あってこそである。東京の通勤電車の自動改札機用途以外、世界中のどこにも必要性のない超高性能である。
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