EOS 50D

読み:イオス・ごーまるディー
読み:イオス・ごじゅうディー
外語:EOS 50D 英語
品詞:商品名

キヤノンのディジタル一眼レフカメラの一機種。EOSシリーズの機種であり、同社のラインナップ中ではミドルクラスに位置する。

目次

発売日等

  • 発売日: 2008(平成20)年9月27日
  • 価格帯: オープンプライス(ボディのみ市価15万円前後)

レンズキット

カメラ本体に、レンズをセットして販売するものをレンズキットという。

次の各レンズとのセットモデルが用意された。

  1. EF-S18-200mm F3.5-5.6 IS
  2. EF-S17-85mm F4-5.6 IS USM

18-200のレンズは標準域から望遠域までを一本でこなすレンズで、EOS 50Dと共に発表されたが、発売前に公開された写真のあまりの酷さに、発売前から話題騒然となった。

17-85は、30Dおよび40Dでも採用されたレンズキット用レンズである。

機能

前機種「EOS 40D」に対する後継機である。次のような機能を特徴としている。

  • 約1510万画素の自社製CMOSセンサー(APS-Cサイズ)
  • 新設計の高性能映像エンジン「DIGIC 4
  • ISO感度は常用100〜3200、拡張設定にISO6400、12800を用意
  • 最高約6.3コマ/秒連写
  • 連続撮影可能枚数、約90枚
  • 中央F2.8対応、全点クロス9点測距オートフォーカス
  • コントラスト補正機能「オートライティングオプティマイザ」をRAW画像に対応
  • 「クリエイティブ全自動モード」機能

後継は「EOS 60D」である。

人気など

マニアからはいろいろと辛口の批評が飛び出すのは、どんなカメラでも変わらない。特に、キヤノンにはアンチが多いので、なおさらである。

このカメラも例外ではないが、50Dは明らかに名前負けしていたようである。30D40D、EOS Kissから買い換えたいと思えるだけの魅力がなかったようで、発売前の盛り上がりに欠けた。

このため、(そもそも価格帯が全く違うが)当時まだ発表前だったフルサイズ機EOS 5D Mark Ⅱへと期待が移ってしまった。

40Dとの差異等

発売後、判明した40Dなどとの差異。

  • シャッター音は改善された (30D程良くはないが、40Dより若干良い)
  • 液晶は格段に改善された

シャッター音は、基本的には40Dから継承されてはいるが、その最大の難点だった変な音はなくなった。

  • メモリーは、従来通りコンパクトフラッシュだがUDMAに対応した
  • バッテリーは変更がない
  • キットは18-200mmになったが、これは明らかに戦略ミス。このレンズでは50Dの性能を発揮できない

不具合修正や新発売のレンズ対応などのため、ファームウェアは随時更新されている。

1.0.8
  • UDMA7対応CFカード使用時の読み書き速度の向上
  • メニュー画面に表示される8言語の誤表示の修正(簡体中国語/繁体中国語/アラビア語/スウェーデン語/スペイン語/ポルトガル語/タイ語/トルコ語)
1.0.7
  • 撮影シーンにより、若干マゼンタ傾向となる現象の修正
  • メニュー画面に表示される4言語の誤表示の修正(アラビア語/ルーマニア語/スペイン語/ウクライナ語)
1.0.6
  • 2009(平成21)年4月発売のストロボ「スピードライト 270 EX」のAF補助光対応
  • カメラの「エラー表示」の表示方法を変更(Err 99を減らし表示を細分化)
  • 縦の帯状(バンディング)ノイズの軽減
1.0.5
(詳細不明)
1.0.4
(詳細不明)
1.0.3 (2008(平成20)年10月28日)
  • 電池の装填タイミングにより、カメラの表示パネルに「busy」の表示が点滅してシャッターがレリーズできない問題の修正
  • シャッターボタンを押すタイミングにより、カメラの表示パネルと液晶モニターに「Err 99」が表示され、シャッターがレリーズできない問題の修正
1.0.2

カスタム機能の「高輝度側・階調優先」を使用している場合、条件によっては露出オーバーになる問題の修正

1.0.1

最初期版と見られている。

発売日時点でのファームウェアは、1.0.1と1.0.2がロットで混在した。

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