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ヨーロッパを中心に、NTSC/SECAMを用いる地域以外の大半の国で使われているカラーテレビ放送方式。
旧西ドイツのテレフンケン社が開発し、1956(昭和31)年規格制定された。
米国で開発され日本でも使われたNTSCとは異なり、最初からカラー放送用として設計されたため、NTSCのような無理が無い設計となっている。
PALも、NTSCと同様の方法で、輝度信号に色差信号を重畳する。
無線占有帯域幅は、NTSCが6.0MHzなのに対してPALは一般的に7.0MHzまたは8.0MHz。
PALの水平同期周波数は15.625kHzで、走査線数は625本。やはり輝度信号の高周波側に、色副搬送波周波数4.433619MHzで色差信号が重畳される。
NTSCより後出ながら輝度信号と色差信号を最初から分離しなかったのは、やはり周波数帯域の制限があったためと思われる。
PALは世界中で使われているが、そのため多くのバリエーションが存在する。
この他にもいくつかの派生がある。
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