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Bluetoothプロファイルの一つで、人間用の操作機器を接続するためのもの。ヒューマン インターフェイス デバイス プロファイル。単に「HID」とも。
USB HID クラスを参考に、これを無線化することを目的とするプロファイルである。
次のようなものを接続するのに使われるプロファイルである。
パーソナルコンピューターでは、キーボードやマウスの接続で使う例が多い。
なお上記はあくまで例であり、例えばBluetooth対応のライトペンなどは製品として存在したことは無いようである。
HIDプロファイルはHIDプロトコルで実現する。両者は呼称は似ているが、全く別の概念である。
HIDプロトコルは、L2CAP上で動作するプロトコルである。
HIDプロファイルは、このHIDプロトコルとSDP以外には、L2CAP上で動作するプロトコルを利用していない。
HIDプロトコルは、ControlとInterruptの2つのチャンネルを使用する。それぞれUSBのControl Pipe、Interrupt Pipe対応し、両者はL2CAP上ではPSMで区別されている。
Controlチャンネルのサービスタイプは常にベストエフォートに設定される。
低遅延のデータはInterruptチャンネルにて伝送されるため、サービスタイプは通常、QoSを確保するように設定される。
Bluetoothを利用したHIDデバイスとホスト間のメッセージの全てに、BT-HIDトランザクションヘッダー(THdr)が付いている。
これは常に8ビットで、次の二つのフィールドで構成される。
4ビットのTransaction Typeで、メッセージの種類を表わす。
番号 | Transaction Type | ペイロード長(バイト) |
---|---|---|
0 | HANDSHAKE | 1 |
1 | HID_CONTROL | 1 |
2-3 | Reserved | |
4 | GET_REPORT | 1〜4 |
5 | SET_REPORT | 1 + Report data payload |
6 | GET_PROTOCOL | 1 |
7 | SET_PROTOCOL | 1 |
8 | GET_IDLE | 1 |
9 | SET_IDLE | 2 |
A | DATA | 1 + Report data payload |
B | DATC | 1 + Continuation of report data payload |
C-F | Reserved |
このTHdrに続いて、それぞれのTypeに応じたヘッダー(パラメーター)が続くことがあり、その後、あれば実際のデータ(ペイロード)が続く。
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