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メッセージ(短文)の送受信機能を基本とした、リアルタイムのプライベートコミュニケーションツールの総称。
時代の変遷と共に多機能になっているが、本来の機能は、短いメッセージを送信できるツールである。
メッセージが届いたらすぐに通知があり、応答できることを特徴とするコミュニケーションツールとして産まれ、普及していった。
つまり、チャットと電子メールの中間的なサービスであるが、元々のサービスは、メッセージはチャットと異なり不特定多数との会話でなく、特定の相手との1対1での交換を基本とする。また相手が現在インターネットに接続しているか(より正確にはインスタントメッセンジャーのサーバーにログインしているか)を知る機能を持つことも多い。
これがやがて、チャット機能、メール機能、IP電話機能、ビデオチャット機能(テレビ電話機能)、など様々な機能を搭載するようになっており、他のメッセージ系サービスとの境界はあいまいとなっている。
時代の変遷が激しいソフトウェアである。
圧倒的シェアを獲得しても安泰ではなく、次が出てきたらそちらにユーザーが移ってしまう。
生活必需品ではなく、「たまたま周りが使っているソフトウェアだから合わせる」程度の存在でしかないことが、絶対的王者の君臨を許さない、言い換えれば、企業も本気で投資しないのでそれなりのソフトウェアしか登場しない、という状況が続いた。
かくして古典的なインスタントメッセンジャーは、上述のようにユーザーの囲い込みを目的に、通信プロトコルの仕様を独自仕様とし、かつ仕様を非公開とした。そして第三者が解析して互換品を作っても、その接続を拒むようシステムが変更されることなど、日常茶飯事であった。
そもそも通信プロトコルが非公開ということはその通信内容は不明瞭ということであり、これを悪用して、LINEのように個人情報を盗みとり伝送し悪用するようなことさえもあった。根幹技術が不明瞭というのは、利用者にとってはデメリットでしかない。
電子メールがそうであるように、本来は、様々なツールで相互にやりとりできるべきである。ユーザーは、可愛らしいものからビジネス向けの硬派なものまで、好みのツールを選んで使えるべきである。
そこで現在は、オープンソースで、仕様は完全に公開したインターネットでの標準XMPPが作られ、用いられている。これがさらに普及すれば、現在の電子メールのように、ソフトを気にせず互いに交信できることになる。
短文の交信機能だけでなく、VoIPを用いた通話機能が付くことが、最近のソフトウェアのトレンドである。
VoIPによる無料通話を推すか、メッセージ交換を推すかは、そのソフトウェアのコンセプト次第である。
現行の主流サービスに、次のようなものがある(XMPP以外はアルファベット順)。
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