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携帯電話機やPHSなどを用いて、相互に短い文章(ショートメッセージ)をやりとりするサービス。略して「SMS」。
日本では、ポケットベルの普及から、このようなサービスが始まった。
現在、ショートメッセージサービスや「SMS」と呼ばれるものは、ポケットベルよりは進化した、より使い勝手の良いものを指して言うことが多い。
ポケットベルは、サービス開始初期は電話番号を通知することを目的としており、数字だけしか送れなかった。
このため「数字だけで会話する」という暗号通信に近い状況であったが、後に英数カタカナが使えるようになった。ポケットベルの文字コードに関してはSTDコード(テレメッセージ)と旧ドコモコード(NTTドコモ)があったが、最終的にはSTDコードでほぼ統一されていた。
更に、漢字や絵文字も使えるようになり、やがてこの機能自体が携帯電話機に吸収され、装置としてのポケットベルは消滅する、という経緯を辿った。
日本の携帯電話機のメール機能は、インターネットのメールの縮小などではなく、このポケットベル機能の拡張として産まれ、育ったものであり、このため文化的な側面に大きな違いがある。豊富な絵文字が使える点など、文化の根底はあくまでもポケットベルなのである。
PHSでのショートメッセージサービスは、かつてのDDIポケット(現WILLCOM)の提唱したαPHSのPメールで標準化されている。
NTTドコモは「きゃらトーク」、アステルは「Aメールプラス」という商品名でサービスを提供していた。特に、NTTドコモの「きゃらトーク」は、NTTパーソナルの時代からPメールと互換性があったが、新たに別の名称で互換性の高いサービスを開始した。
しかし現在、PHSはWILLCOMしかなく、そのWILLCOMもライトメール未対応の機種を出すなどしており、公式でのショートメッセージサービスはもはや下火と言える。
携帯電話機の場合はインターネット経由での電子メールとサービスが混在するが、同キャリアの端末同士で、より「豊富な絵文字が使える」メールサービスとして生き残っている。
2011(平成23)年7月13日から、NTTドコモ/イー・アクセス/ソフトバンクモバイルのSMSおよびauのCメールが相互接続を開始した。
概ね、全角で70文字程度が長さの上限となっている。
パーソナルコンピューターでも、インスタントメッセンジャーと呼ばれるアプリケーションソフトウェアによって、ショートメッセージサービスが普及した。
古くはICQから急激に広まり、現在では様々なものが使われている。
スマートフォンも、パーソナルコンピューターと同様にアプリケーションソフトウェアを稼働させることができる。
従って傾向はパーソナルコンピューターと変わらず、様々なインスタントメッセンジャーが使われている。
実に様々なサービスが提供されており、Skypeが地味に地位を固めつつあったが、今後はAndroidに標準装備されているハングアウト(Hangouts)が勢力を伸ばしそうである。また、様々な環境で動作するXMPPクライアントも地味ではあるが使われている。
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