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電子メールのホスト間通信プロトコルの一つで、最も普及しているもの。
SMTPは、送信側が主体のプロトコルであり、断続的にしかネットワークに接続されない端末宛への送信に対しては、有効な働きをしない。
そのため、あらかじめPOPサーバーと呼ばれる別のサーバーを相手先に用意し、ユーザー別にメールボックスに保存しておく。送信先のユーザーは必要なときにPOPサーバーに接続し、自分宛てのメールをPOPサーバーから受信する。
電子メールにはFromアドレス(送信元)とToアドレス(宛先)が欠かせない。
しかしメーラーと呼ばれる電子メールソフトウェアで画面に表示されるFromアドレス/Toアドレスと、SMTPサーバー間のプロトコルでやりとりされるFromアドレス/Toアドレスは、別のものとなる。
このうち、SMTPサーバー間のプロトコルで使われるものを「エンベロープアドレス」という。
普段は同じものが使われるが、場合によっては異なるものを用いることもある。
この構造は、SMTPは「封筒」(エンベロープ)、メールヘッダーや本文含めたメールの内容は「便箋」に喩えられている。
メーラーで表示されるFromアドレス/Toアドレスは、メールの内容のうちメールヘッダー部分に記述された情報である。つまり、「便箋」に書かれた情報である。
対して、SMTPを用いて送受信する際に用いるFromアドレス/Toアドレスは別に存在しており、これをエンベロープFromアドレス/エンベロープToアドレスという。エンベロープアドレスは「封筒」に書かれた宛先と送り主の情報であると言える。
SMTPサーバーは「封筒」を見てメールを配送する。
殆どの場合、メールヘッダーのアドレスとエンベロープアドレスは同じものが使われるが、メーリングリストなどでは異なってくる。
メーリングリストで、メーラーで表示されるToがメーリングリストのアドレスなのに、各メンバーにメールが届くのは、エンベロープToアドレスが各メンバーのものとなっているからである。
SMTPで送信する電子メールは、元々はメールアドレス、メールヘッダーとメール本文、全てで7ビットしか使えないものだった。
そこで、MIMEと呼ばれる手法を用いることで、8ビットの情報を7ビットで表現したり、他にも様々な付加機能を実現している。
これによって、8ビットとなるバイナリファイルの添付なども可能となった。
現在は、RFC 5321で規定され、Standards Track(標準化過程)となっている。
SMTPに関する直接的なRFCと、それに関連するRFCの沿革は次の通り。
RFC 821として長く運用され、約20年経ちインターネットメールの普及に伴う様々な拡張機能を押さえること、2000年問題対応などのため、RFC 2821として改定され、提案標準プロトコル(Proposed Standard)となった。
その後、SPF(RFC 4408)、DKIM(RFC 4871)などへの対応のために再度、RFC 5321として改訂された。これは草案標準(ドラフト標準)である。
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