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イネ科の一年草。その種子が米である。穀物としては小麦に次いで世界二位の生産量を誇る。
古い分類法での階層構造は次の通り。
植物学的には、現在栽培されているイネ属の稲は二種類で、次の通りである。
栽培品の大部分はアジアイネであり、アフリカイネは西アフリカの一部で栽培されているに過ぎない。
アジアイネは、上述のように、種子(米)の長さで3つの亜種に分類される。
栽培品の大部分はインディカである。
日本で栽培されているのはジャポニカだが、これは主に日本と支那大陸東北部から朝鮮半島にかけてと、日本への輸出用にアメリカやオーストラリアの一部で栽培されているだけである。
粳米を主食とする日本では、様々な品種が作られ、栽培されてきた。稲はもともと熱帯の植物なので、熱帯ではない日本の気候に合うように品種改良が続けられた結果、様々なものが産み出されている。
また早場米など、一般に食味は劣るが通常よりも早く収穫できる米などもある。また食べても美味くないが酒にすると美味いという「酒米」と呼ばれるものもある。
米の品種は毎年のように改良されており、このためマイナー品種は、次々と新しい品種に置き換わり姿を消してしまう状況が続いている。
また「米離れ」とも呼ばれ米の消費量は減り続けている。スーパーマーケットなどで「魚沼産コシヒカリ」などと書かれた、しかし魚沼産含有量不明の、あまりにもマズくて食べられない米が普通に市販されている現状、「コシヒカリ」(と表示されて市販されている米)の人気下落は当然のように継続している。このためかコシヒカリ自体の作付けも減少の一途のようであり、他の品種へと徐々に移り変わっている。
公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構「平成26年産 水稲の品種別作付動向について(平成27年3月31日)」によると、2014(平成26)年産うるち米(醸造用米、もち米を除く)の作付比率上位10位は次の通りである。()内は主要産地。
前年10位だった「きらら397」(北海道)が11位に落ち、前年11位の「こしいぶき」(新潟)と入れ替わった。
公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構「平成25年産水稲うるち米の品種別作付動向について(平成26年3月25日)」によると、2013(平成25)年主食用米 作付比率上位10位は次の通りである。()内は主要産地。
順位に若干の変動が見られるが、品種については変化がない。
また、全都道府県で上位3位までの作付比率を持つ主食用米品種は、次の通りである(50音順)。
公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構「平成24年産水稲うるち米の品種別作付動向について(平成25年7月1日)」によると、翌2013(平成25)年の上位3位に漏れた、2012(平成24)年の上位3位だった品種(主食用米)は次の通りである。
公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構「平成23年産水稲うるち米の品種別作付動向について(平成24年10月19日)」によると、2012(平成24)年の上位3位に漏れた、2011(平成23)年の上位3位の品種(主食用米)は次の通りである。
公益社団法人 米穀安定供給確保支援機構「平成22年産水稲うるち米の品種別作付動向について(平成24年2月21日)」によると、2011(平成23)年の上位3位に漏れた、2010(平成22)年の上位3位の品種(主食用米)は次の通りである。
農林水産省「平成21年産水稲うるち米の品種別作付状況について(平成21年12月1日)」によると、上記までの上位3位に漏れた、2009(平成21)年の上位5位までの品種は次の通りである。
この他にも、マイナーな品種は沢山ある/あった(順不同)。
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