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稲の品種の一つ。
佐賀県農業試験研究センターで産み出された。2008(平成20)年10月に品種登録が申請され、2009(平成21)年3月に佐賀県の奨励品種に採用された。
佐賀県の気候に合わせて開発された、佐賀県向けの品種である。
母本も父本も、いずれもコシヒカリ系の米である。
父本あいちのかおりSBLのSBLとは、Sが縞葉枯れ病(Stripe)、BLがいもち病(Blast)に耐性を持っていることを示す略号である。
九州は長く不味い米しか作ることができなかった。
そんな中で、1989(平成元)年に「ヒノヒカリ」が生まれると、九州でも充分な味のある米ができることが証明された。しかしヒノヒカリはお盆過ぎに稲穂が出る早生品種で、あまり九州の気候には適していなかった。
温暖化が進む中、倒伏、高温登熱による品質劣化、早刈りや刈り遅れなどによる品質低下もあった。
そこで、温暖な佐賀の気候に適した米として約10年の歳月を掛け、「さがびより」が開発された。
夏の高温に強い。しかし、いもち病(稲熱病)には「ヒノヒカリ」よりも弱い。いもち病は高温で発生を抑制できるが、山間部などの冷涼な土地での生産は厳しいと見込まれる。
従来の「ヒノヒカリと比べ、稈長は6cm程度短い「短稈」で、穂長は同程度、穂数は同程度がやや少ない。出穂期は5日、成熟期は3日程度遅い「中生の晩」に属する。
耐倒伏性は「ヒノヒカリ」より強い「やや強」である。
「さがびより」は、「佐賀日和」を意味する。
佐賀の「おだやかな気候」「肥沃な大地」「豊かな水」を財産とし、米作りのさなかにはたとえ気候が変動したとしても、秋には晴れやかな日を迎える、という想いを込めたとされる。
佐賀県で栽培される品種である。
他地域でも栽培自体は不可能ではないが、適しているかは定かでない。
光沢があり、粘りが強く、粒も大きい。
食味は「ヒノヒカリ」と同等か良いとする。
実際には、味は平凡以下であり、旨味がなく、かなり不味い米である。にもかかわらず、対新潟産コシヒカリを打ち出す高級ブランド米として名のりを上げている。価格と味のバランスが明らかにおかしい。
マスコットキャラとして「ひよりちゃん&ちゅんくん」が設定されている。
「ひよりちゃん」は、ピンク色の着ぐるみを着たような女の子のキャラである。趣味は動物と遊ぶこととされている。
「ちゅんくん」は、恐らくスズメと思われる動物である。
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