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京阪電気鉄道の大津鉄道部が運営する軌道路線の一つ。京津線と合わせて大津線と総称される。
おそらく、石山寺(いしやまでら)と坂本(さかもと)を結ぶので、石山坂本線(いしやまさかもとせん)なのだろう。
なぜか「石山坂・本線」(いしやまざか・ほんせん?)に見えてしまうが、別に本線やら支線やらがあるわけではない。今や支線にしか見えない京津線は、支線ではないのである。弁慶ぎなた読み等と呼ばれる誤読の一つである。
琵琶湖沿いを走る軌道で、赤字路線である。
2両編成の車両で運行されている。かつては京津線との直通もあったが廃止、代わりに浜大津駅が石山坂本線/京津線で統合され、同一ホームで乗り換え可能となった。
大赤字につき改善についても半放置状態となっており、ついにスルッとKANSAIには対応しなかったが、どういうわけか全駅でPiTaPa(とICOCA)には対応した。自動改札機の無い駅では、ご丁寧にもカードリーダーが設置され対応している。入場は青色、出場はオレンジ色にタッチする。
この路線は、JRの東海道本線と完全に競合しており、簡単には客足増加が見込めない状況である。
しかし大津鉄道部も、当然だが自然消滅を待つわけはないので、様々な経営努力やイベントで利用者増を目指している。
電車に広告を描いたものをラッピング電車という。
良くも悪くも広告に過ぎないが、車両外装だけでなく、車内壁面などにも関連するイラストなどが掲載されるため、内容によっては集客も見込めるのだろう。
「機動戦士ガンダムAGE」や「まんが日本昔ばなし」、「きかんしゃトーマス号」のラッピング電車などが運行されている。
冬季には「おでんde電車」と称する、完全予約制のイベント列車が運行される。
「電車に揺られながら旨いおでん」という分かり易いイベントで、お酒も入るので、当然ながら味の分かる大人向け。1日1便限定で石山坂本線を走っている。
マスコットキャラとして、おでんを擬人化したキャラ「おでんでん」がいる。
当日は浜大津駅で17時45分から受け付け開始、18時25分に発車し、浜大津→坂本→浜大津→石山寺→浜大津という行程で、約1時間40分の小旅行である。
なお、電車内にトイレはない。途中、坂本駅と石山寺駅でトイレ休憩を挟む。
その名の通り、一人前の「おでん」と、おつまみ弁当、お酒(ビール、日本酒、チューハイなど)またはソフトドリンクが3本付く。
参加費は一人3,000円(税込)である。未成年も保護者同伴なら参加可能だが、子供料金の設定はない。
追加の飲み物は別料金(200円)で提供されるが、飲み物食べ物の持参は自由。
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