直流の電気によって電化すること。
日本では、私鉄のほぼ全てと、JRの都市部の在来線が直流電化である。
私鉄は原則として直流電化が、JRの交流電化区間に乗り入れている阿武隈急行などは、交流電化がなされている。
日本では、鉄道の電化はまず直流電化から始まった。
VVVFインバーター制御が登場するまでは、電車や電気機関車は直流モーターを回して走っていたため、架線に直接直流を流すことが真っ先に考えられた。
従って、発電された交流の電気は、変電所で直流に変換して架線に供給された。当初は600Vの直接饋電方式が採用されていたが、徐々に1500V直接饋電方式に代わり、現在に至っている。
交流電化と比べて整流設備などの地上設備費は掛かるものの車両費は少なくて済むため、列車本数の多い都市部の鉄道の電化方式として、広く用いられている。
現在の日本では1500Vでの電化が主流だが、列車本数の少ない路線では、600Vや750Vなども使われている。
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