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京阪電気鉄道の大津鉄道部が運営する、石山坂本線と京津線の2路線の総称。
京津線は、東西線に片乗り入れを実施している。
片乗り入れということはつまり、東西線は京津線に乗り入れていない。この理由は車両限界の違いがあるためである。
京津線は4両編成で、しかも車両の幅が狭い。当然、京津線のホームが4両編成までしか対応しておらず、またホームもこの車両の幅に合わせて作られている。従って、京津線よりも長く幅が広い東西線の車両は京津線内に入線できない。
現在の京津線は東西線に乗り入れている。当初は京都市役所前駅まで、2008(平成20)年に東西線の太秦天神川延伸を期にそこまで乗り入れるようになった。
京津線は独特で、4両編成の一部クロスシート車両があったり、路線も急勾配と急カーブが今も残っている。なお、廃止区間には66.7パーミル(碓氷峠と同じ)の区間があった。
石山坂本線は2両編成で、昔の京津線準急、急行と同じ車両である。
大津線の2路線は大赤字で、年間約20億円程度の赤字を出しており京阪のお荷物となっている。
京津線で一番のドル箱区間だった、現在でいう三条駅〜京阪山科駅の相当区間の道路併用軌道を失ってしまったのが経営が苦しい理由である。
通勤・通学という面では完全に終わっており検討の余地もない。
観光面でも、そもそも石山坂本線などは、坂本〜浜大津が湖西線、浜大津〜石山寺が東海道本線と並行していて完全にJRと競合していることから、今後客足が伸びる可能性は低い。両者には力の差もありすぎ、大津線で三条〜浜大津が22分・410円に対し、JRでは京都〜大津は10分・190円である。
経営努力だけでの解決が難しいことから、京阪は廃線の意思を示しており、いつでも分社化できるよう「大津鉄道部」として事業が分離されており、廃線のための準備も既に終わっている。大津市は、観光路線として存続することを希望しているが、自治体の支援が無ければ廃線は確実である。
ちなみに、一部区間は戦時供出で単線化したが、現在は全線複線に戻っている。また、京津線は自動改札化が完了している。また京津線、石山坂本線双方とも、ワンマン化されている。
大津鉄道部も、当然ながら自然消滅を待っているわけはもちろんなく、様々な経営努力で利用者増を目指している。
冬季には、石山坂本線に「おでんde電車」と称する、完全予約制の大人向けイベント列車が走っている。好評らしく、すぐに最終日まで予約いっぱいとなってしまうらしい。
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