Microsoft Windows Me

読み:マイクロソフト・ウィンドウズ・ミー
外語:Microsoft Windows Me: Windows Millennium Edition 英語
品詞:商品名

Microsoftの開発したWindows 98 SEの後継バージョンとなるオペレーティングシステム(OS)。

目次

MS-DOSベースのMicrosoft Windowsとしては最終版となる。2000(平成12)年9月23日発売。

バージョンはWindows Me ver 4.90.3000 (OEM版)。

由来

本来はWindows 98 SEが16ビットカーネルのWindowsの最終バージョンになるはずで、Windows 98 SE自体がWindows 2000が出るまでの中継ぎとされていた。

しかしWindows 2000のコンシューマー向けが出なかったことで、更に引き伸ばしが行なわれることとなった。

要求仕様

最低限のシステム構成としてPentium 150MHz以上、メモリー32Miバイト以上を必要とする。

なお駆動クロックが150MHzに満たないマシンにインストールしようとするとエラーメッセージが表示され、インストールできないようにされている。

新機能等

「Fast-Boot」と呼ばれる起動時間の大幅な短縮、システム復旧機能の搭載による再インストール回数の減少などが謳われている。

この他、次のような機能が搭載されている。

  • Internet Explorer 5.5Microsoft Outlook Express 5.5を搭載
  • スキン対応のWindows MediaPlayer 7と簡易ムービー編集機能を搭載する、マルチメディア対応の強化
  • My Documents内のMy Picturesフォルダー内の画像をスライド表示するスクリーンセーバー機能
  • 標準でネットワーク対戦をサポートするゲームの添付
  • レガシーフリー
  • Windows 2000に似せたシェル インターフェイス
  • 圧縮フォルダー機能の追加(ZIPファイル形式のサポート)
  • エクスプローラーで既定で表示されるファイルを制限することによるシステムファイルの保護機能

不熱心な販売

Windows XP(Whistler)発売までの単なる中継ぎでしかなく、MicrosoftもWindows Meに関しては全くといっていいほどPRをしなかった。

事実、デバイスドライバーの記述方法が既にWindows 2000とは異なるものとなっており、発売される周辺機器ではWindows Meには対応しないものもある。

完成度

インターフェイスはWindows 2000風のものを採用しているが、中身は従来のWindows 95シリーズであるため、たいていのソフトがそのまま動作する。

ただしWindows Meで新たに搭載された新機能のため、OS自体が非常に重たいものとなっており、128Miバイト程度のメモリーでは動作が不安定になりやすい。

とにかく不安定で、欠陥品とも呼ばれている。それが逆に愛くるしく見えたらしく、有志によりMeたんと称する擬人化も実現した。

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