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製品であるMicrosoft Outlookに対し、こちらはフリーの簡易版という位置づけとなる。但し、両者は別物と考えたほうがよい。
WebブラウザーであるInternet Explorerに添付されるソフトウェア、という位置づけである。
Internet Explorer 4から「Microsoft Outlook Express」という名になったが、それ以前は「Microsoft Internet Mailという名前だった。
Internet Explorer 5、Internet Explorer 6にも添付されたが、Windows Vista(Internet Explorer 7)からは新たな「Windows メール」に変更されている。
現時点での最新版は以下の通りである。
Outlook Expressは、世界中から目の敵にされている公害ソフトの代名詞である。
これをメーリングリストなどで使用すると、他の参加者の多くが迷惑を被るという、まさに究極の破壊兵器である。そのため「メーリングリスト殺し」など、数々の二つ名を持つ。
現在、世界中にウイルス・ワームを撒き散らしている主因が、このOutlook Expressであることを疑う者はない。
このソフトウェアは、Windowsに標準で組み込まれている。
より正確には、WindowsにはInternet Explorerが標準で組み込まれており、このInternet Explorerに標準で添付されているのがOutlook Expressである。
HTMLメールなどにも対応していて見てくれがよく、そのため初心者がついつい使ってしまう。しかしセキュリティ面で脆弱で、オペレーティングシステムをウイルスやワームなどに感染させてしまう。
かくして、電子計算機にある程度熟練した人は、この危険なソフトウェアは使っていない。また、指導者がまともであれば、最初からOutlook Expressは使わせない。
時々、企業などでこのソフトウェアを使っていることがあるが、そのような会社は、外部にITリテラシの低さとセキュリティ意識のかけらもないことを宣伝しているようなものである。
Outlook Expressなどを使っていれば、ワームに感染した際、重要な書類がみな消されてしまったり、あるいは知らないうちにパソコン内にあった社外秘の機密文書などが外部にばら撒かれたりしてしまう。
この手の被害が過去に何度も発生しており、常識のある企業では、Outlook Expressは使用禁止にされている。
電子メールは国際的なルールに則って送受信されるが、このソフトウェアを使うと、身勝手な仕様解釈による機能実装の影響で国際的に合意の成されていない、おかしなメールを気軽に投函出来てしまう。
送る側は気にならなくても、メールを受け取った側は大迷惑である。
これは、世界中のソフトウェアがMicrosoft製なら問題にならない、というようなMicrosoft理論によるものと思われる。
例えば、常に指摘される問題にMessage-IDがある。
Message-IDフィールドをつけるかどうかはRFC 2822ではSHOULD(可能なら出力するべき)だが、出力する場合にはその内容が世界的に一意であることを保証しなければならない(MUST)。
しかし、Outlook Expressの出力するMessage-IDフィールドでは、必ずしもそれが保証されていない。
また、以前はメールヘッダーの出力仕様に難点があった。
メールに対する返答ではIn-Reply-ToとReferencesフィールドを付けるのが望ましい。
しかしRFC 822ではOptional field扱いであったためか、Outlook Express 4以前はこのヘッダーを出力しない。しかし、これが無いと返信の前後関係が把握できなくなるため、メーリングリストが荒れる原因となってしまう。
RFC 2822ではSHOULD(可能なら出力するべき)と規定されるようになったためか、Outlook Express 5からは出力されるようになったが、なぜか出てくるのはIn-Reply-Toフィールドだけである。
問題点を上げれば枚挙に暇がないため、この場で全ての問題を上げることはできない。
過去、様々な人が努力をしてきたが、結局のところ、他人に迷惑をかけずにこのソフトウェアを使いつづけるのは不可能という結論に至った。
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