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動画および音響の圧縮規格MPEGの一つ。1993(平成5)年にISO/IEC 11172として標準化された。
動画、音声、その両者を同期多重化して再生させるためのシステム仕様など、様々なものが規定されている。
ISO/IECで規格化されたものは次のとおり。これを著している時点での最新版のみを記す。
Information technology -- Coding of moving pictures and associated audio for digital storage media at up to about 1,5 Mbit/s
以下、策定中らしきもの。
MPEG-1 Videoは、主としてVideo CDなどを対象としたもの。1〜1.5Mbpsの低ビットレートでVHS程度の画質が実現できる。
圧縮は、JPEGと同様にDCTとエントロピー符号化の組み合わせを用いる。
加えて、動き補償予測を双方向で行なう。これはある時点での画面から動きがあった部分の差だけを送ることによりトータルの圧縮率を高める手法で、次の三画面がある。
一つのI画面と複数のP,B画面のまとまりをGOP(Group Of Picture)と呼び、この単位でランダムアクセスが可能になる。つまり、特定の一画面の操作をするということには不適。当時は、基本的にはハードウェアを利用した圧縮伸長が想定されていたが、マイクロプロセッサーの高速化に伴い、現在ではソフトウェアによる伸長も実用的になっている。
解像度はアナログのテレビ方式(NTSCとPAL/SECAM)を反映し、NTSCに相当するH360×V240画素の輝度解像度と各半分の色解像度を持つ30fps(29.97fps)のSIF525と、PAL/SECAMに相当するH350×V288の輝度解像度と各半分の色解像度を持つ25fpsのSIF625がある。
いずれもプログレッシヴ・スキャンのみで、インタレースは無い。
ファイルの拡張子は、.mpg、.mpeg、.m1v、.mpeなどが使われる。ただし.m1v以外はMPEG-1以外のMPEGでも使われうる。
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