ファイル

読み:ファイル
外語:file 英語
品詞:名詞

電子計算機で、主として補助記憶装置に記録されたデータ(プログラムなどを含む)をいう。英語で書類箱の意。

目次

現在の電子計算機で一般的であるノイマン型においては、電子計算機を制御するプログラムコード(電子計算機に対する一連の命令記号)も単なるデータとして記録されている。

そして、一定の形式(ファイルヘッダーなど)、識別子(ファイル名末尾の拡張子など)、ファイルの区分情報(ファイルパーミッションなど)といった情報によって、単なるデータファイルと区別される。

ファイル名

大抵の補助記憶装置は、一つのボリュームに複数のファイルを保存することが出来る。

このため、作成時点で「ファイル名」と呼ばれる一意の識別子を付加し、このファイル名を指定することで任意のデータを保存したり、電子計算機に取り込むことができる。

実装によっては、ディレクトリ(またはフォルダー)と呼ばれる「階層構造」を構築し、ファイルを階層化して管理することもある。

ファイルの用途

電子計算機で扱う情報を保存するのがファイルであるため、電子計算機で扱えるものは原則として全てファイルにできる。

この場合、その内容や目的を冠して、○○ファイル、のように呼ばれる。例えば次のようなものがある。

ファイルの性質・特性

ファイルは、それがどのようなものであるかを表わすため、その実体以外にも様々な情報を持っている。

つまりファイル(書類箱)は、中の書類を分かりやすくするための「札」が付けられている。この札は、大抵は別の「帳面」に記載して管理する方法が取られる。

ファイルに関する情報はそれを管理する機構(ファイルシステム)により様々であるが、大抵の実装では、次のような情報を持つ。

  • ファイル名
  • 作成日時などの日付情報 (タイムスタンプ)
  • ファイルの大きさ
  • 内容の概要
  • ユーザーやグループ別の利用権限 (マルチユーザー環境のみ)
  • アイコン情報 (GUI環境のみ)

内容による分類

ファイルは、様々な内容を持ちうる。時には、その構造内容に応じて呼び分けられることもある。

構造の特徴

一つのファイルに、複数の情報を梱包することができる。

こういったものは古くからあり、複数のファイルを一つにまとめるものを「アーカイバー」、まとめられたファイルを「アーカイブファイル」という。

また、複数のデータを「固まり」として扱い、それを一つのファイル内に格納可能としたものもある。様々なものが考案されてきたが、よく知られるものは「チャンク」と呼ばれるものである。

チャンク形式で有名なものにRIFFがあり、AVIWAVPNGといった良く使われるファイル形式は、RIFFが採用されている。

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