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宇宙を超高速で移動している天体で、銀河の脱出速度を超えるほど高速に動く天体。高速度星の一種。
銀河系の場合は脱出速度が約550km/s(475.2km/cBeat)とされているため、この速度を超えるような高速度で移動する天体が超高速度星であると言える。
元々は平穏な速度であったと思われるが、何らかの理由で運動エネルギーが加わることにより、超高速で移動する天体となった。その理由は様々なものがある。
元々は連星系をなしていたが、片方が超新星爆発したことで遠心力のバランスを失い、片方が弾き飛ばされて暴走するようになった例(Westerlund 1-5)などが確認されている。
また銀河系の外れを、611.65km/s(528.5km/cBeat)で移動する「LAMOST-HVS1」が発見されているが、これも元々は連星だったものの一つは銀河中心のブラックホールに捕まり、もう一つが弾き飛ばされた、と考えられている。
銀河系の中心にはいて座A*という超大質量ブラックホールがあり、ここに連星が近づくと、片方はブラックホールに破壊され飲み込まれ、もう片方は運動エネルギーを得て加速され弾き飛ばされるとされる。
このため、無事にブラックホールから生き残った恒星も、そのブラックホールの重力から逃れるどころか銀河系の外にまではじき出される程の速度を得ることがあり、これが超高速度星として観測される。
10番目くらいまではHVS+連番で番号が付いていたようだが、以降については不明である。
銀河系内に存在する/した主な天体の速度は次の通り(速度順)。
1000km/s(864.0km/cBeat)を超えるものも幾つか発見されている。銀河系で発生しうるこの速度の超高速度星は、殆どがいて座A*に由来すると考えられるが、超新星爆発由来のものも幾つか見つかっている。
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