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一秒間に1回の崩壊をすると、1ベクレルとなる。
つまり、1Bq=1回崩壊/秒、である。Bq=s−1。
↑強い
↑1000倍 1/1000倍↓
↑1000倍 1/1000倍↓
↑1000倍 1/1000倍↓
↑1000倍 1/1000倍↓
↓弱い
生物は生命を維持するためにミネラルを必要とするが、それらは放射性物質を含む。
人体内の代表的な放射性物質は、40K(カリウム40)である。カリウムは人の必須元素の一つであるが、人に限らず、生物には欠くことの出来ない元素である。
野菜などは地中からカリウムを取り込み、その中に天然の放射性カリウムが含まれる。それを人が取り込む。人の体内には体重の0.2%のカリウムが含まれているが、このうち0.0117%がカリウム40である。同様に、人の体内には放射性の炭素、14C(炭素14)などが含まれている。
生物は、天然の放射性物質を含んだ食物を毎日食べ続けているが、摂取された放射性物質の一部は体外に排出され、摂取量と排出量はバランスが保たれている。生物は生命維持のために過剰に放射能レベルが上がらないよう作られており、体内の放射能レベルは生涯を通してほぼ一定に保たれている。
人間の場合、一日の食事に含まれるカリウム40の放射能は、約75ベクレルとされる。一説では、体内にある全カリウム40由来の放射能は約4000Bqあるとされる。
例えば、減塩用の塩として、味の素の「やさしお」で考える。栄養成分を見ると、製品100gあたりカリウムは27.6gとされる。
さて、カリウム1gあたりのカリウム40は30.4Bqである。ここから計算すると、製品100gあたりの放射能は約839.04Bqと求まる。製品1kgあたりだと約8390.4Bq/kgということになる。
日常は様々な放射能の影響があり、日々そういった放射性物質を当然のように体内に取り込んでいる。また、1万Bq/kg近い放射能があったとしても、一日に数g程度を摂取するだけなら、放射能の影響はないに等しい。
組織や臓器が受ける線量を測るためとはいえ、放射性物質が一度体内に摂取された後にその量を測定することは、困難(実質的に不可能)である。
そこで、放射性物質の量と実際の被曝量との関係をあらかじめ求めておくことで、放射性物質の量(ベクレル)から被曝線量(シーベルト)を算出することが可能になる。この時使われる、摂取した放射性物質の量と被曝線量の関係を表わす係数を、実効線量係数という。
係数は、「吸引」と「経口」で分けられており、さらに、その化学形(酸化物、水酸化物、硝酸塩、等など)ごとにも分けられている。
換算基準は複数ある(有名どころでは、「ICRP Publication 72」「原子力安全委員会」「ECRR 2010 Recommendations」など)で、年齢によって係数は異なることもある(3ヶ月児は、1歳以上の倍程度で換算)。
以下は主な放射性物質の実効線量係数の例である。
核種 | 化学形 | 吸引(mSv/Bq) | 経口(mSv/Bq) |
---|---|---|---|
3H | 水 | 1.8×10−8 | 1.8×10−8 |
60Co | 酸化物、水酸化物及び無機化合物以外の化合物 | 3.4×10−6 | |
酸化物、水酸化物及び無機化合物 | 2.5×10−6 | ||
酸化物、水酸化物、ハロゲン化物及び硝酸塩以外の化合物 | 7.1×10−6 | ||
酸化物、水酸化物、ハロゲン化物及び硝酸塩 | 1.7×10−5 | ||
90Sr | チタン酸ストロンチウム以外の化合物 | 3.0×10−5 | 2.8×10−5 |
チタン酸ストロンチウム | 7.7×10−5 | 2.7×10−6 | |
131I | 蒸気 | 2.0×10−5 | |
沃化メチル | 1.5×10−5 | ||
沃化メチル以外の化合物 | 1.1×10−5 | 2.2×10−5 | |
134Cs | すべての化合物 | 9.6×10−6 | 1.9×10−5 |
137Cs | すべての化合物 | 6.7×10−6 | 1.3×10−5 |
239Pu | 硝酸塩及び不溶性の酸化物以外の化合物 | 2.5×10−4 | |
硝酸塩 | 5.3×10−5 | ||
不溶性の酸化物 | 9.0×10−6 | ||
不溶性の酸化物以外の化合物 | 3.2×10−2 | ||
不溶性の酸化物 | 8.3×10−3 |
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