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任天堂株式会社。1889(明治22)年創業、日本のおもちゃ業界の最大手の企業。かつてはトランプカードや花札などを作っていた京都の地味な会社であった。この製造販売は現在も続けられており、一般からもオリジナルデザインカードの受注などを受け付けている。
ゲーム&ウォッチなどのゲームで成功したのち、1983(昭和58)年にリコーと共に開発したゲーム専用機 "ファミリーコンピュータ" でゲーム業界へ大々的に参入したことが社にとって大きな転機となった。任天堂商法と俗称される商売方法も確立し、セガやTOMY、エポック社、NEC-HEなどの歴代のライバル社を眼下に見下ろしながらシェアを拡大し、次第にユーザーの言い分などどこ吹く風というメーカーとなった。
任天堂を大勝利に導いた任天堂商法。任天堂の収益は膨大だがメーカー自体も損をしないシステムになっていた。その代償を支払うのは高価な商品を買わされるユーザーというわけである。このようなユーザーを無視した商売を否定するソニーは、新流通とともにゲーム機PlayStationを市場投入し、稼ぎ頭だったナムコやスクウェア、エニックスなどを任天堂から奪いとってしまったのだ。まさに任天堂は絶体絶命、存亡の危機を迎えているようにも見えるが、ポケットモンスターの猛烈な人気のため増収に増収を重ね、世の中何が幸いするか分からないといった状態となっている。
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