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任天堂、松下、IBMが共同で開発したゲーム専用機。開発コードネームはDOLPHIN(ドルフィン)。以下、ゲームキューブと略す。
CPUはIBM製PowerPCベースの、485MHz駆動/0.18µm/銅配線によるカスタムチップGekko。
グラフィックには162MHz駆動/0.18µm/DRAM混載チップのFlipperで、メモリーバンド幅はピーク時で2.6Gバイト/秒である。また複雑化した機構を排し、際どいチューンの必要なピーク時の最大性能よりも安定して実現しうる平均性能の高性能化が図られている。
通例の日本製ゲーム専用機と異なり、日本での発売から間を開けずに欧米でも発売を開始した。開発当初は世界同時発売すると宣伝していたが、これは実現できなかったようだ。
メディアサイズはDVD-ROMのシングル8cmサイズで、容量は1.5Gバイトである。
当初、メディアは専用カートリッジに収納するはずだったが、予定されている松下製品との互換性の問題から、むき出しのディスクをそのまま扱うこととなった。
開発発表がPlayStation2用プロセッサーであるEmotion Engineの発表の翌日で、内容が殆ど未定の状態という不完全な情報を無理に出してきたという雰囲気だった。
発表は任天堂の会長が直々に行なったが、これ自体が任天堂の予定外であったらしく、内部で問題になったという噂もある。そもそも新型機の発表をする前にNintendo64DDの発表および発売を急がなければならない時期だったので、その新製品を蔑ろにするような発表は問題であったと思われる。
結果として、ゲームキューブは失敗した。設計自体は決して悪くはなかったが、前回のNINTENDO64に続く失敗だった。どちらも黒字ではあったが、ソニーからトップシェアを奪い返せなかったのである。
そしてゲームキューブから約5年、その後継機はゲームキューブの上位互換機Wiiとなった。
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