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任天堂ファミリーコンピュータ、すなわちファミコンで使うBASIC言語。言語の正式名はNS-HUBASICで、任天堂と、シャープ・ハドソンが共同開発したものである。
ゲームソフトの倍はある長いカートリッジが特徴。カートリッジにCMTインターフェイスを持ち、また単三乾電池でバッテリーバックアップもできた。キーボードはファミコン本体前面にあるジョイスティック端子に繋げて用いる。
特徴は、ファミコンの特性を生かしたスプライト機能、バックグラウンド(BG)画面の扱い方が容易、などがある。ファミコンは2画面分の表示メモリーを持っているので、そのうちの1画面をBASICのリスト表示画面とし、もう1画面を自由に使える画面としていた。
ファミリーベーシックはV1・V2・V3と3バージョンあり、V1・V2はカートリッジが黒、V3は赤である。V2はV1にSCR$関数を追加したもの。V3はメモリーが倍の4Kバイトとなり、ROMにサンプルプログラム内蔵、RENUM命令追加などの機能向上がある。
V2.0Aでフリーメモリー1982バイト、V3.0で4086バイトとメモリーが極めて貧困だったが、マルチステートメントの特定条件で ":" が省けるバグ、IF文でTHENが省けるバグなどを利用し、短く詰め込まれたゲームプログラムが当時のパソコン誌に掲載されたものである。
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