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当初は任天堂、その後は株式会社ポケモンによって発売された、モンスターの収集・育成のゲームシリーズ。
ゲームは、「ポケモン」と呼ばれる不思議な生物がいる世界において、それらを自分のパートナーとしながら「ポケモン同士のバトル」を通してポケモンを育てていく「ポケモントレーナー」となって活動するものである。
ゲームジャンルはロールプレイングゲーム(RPG)とされている。
通常は1人プレイであるが、ゲームボーイの通信ケーブルを用いて2人で対戦することが可能。
初期のシリーズは、当時の技術的な限界もあり、データはバッテリーバックアップである。カートリッジ内に電池が入っており、これによってバッテリーバックアップを行なっている。
電池が切れた場合は、セーブできないため、実質的にゲームをプレイすることができない。
そして、これら初期のものは殆どがサポート切れとなっているため、公式サポートでの電池交換は不可能である。
ポケットモンスターは、開発開始から度々開発が中断され、発売まで実に6年もの歳月を費やしたとされている。
子供(実際には大人も)の遊びの一つに収集があるが、ポケットモンスターはこれを徹底的に突き詰め、子供が好む、対戦格闘、そして交換などの要素を盛り込んだ内容として開発されていた。
本作が発売された当時は、既にカラー対応の携帯ゲーム機なども多数登場しており、白黒表示のゲームボーイは明らかに時代遅れであったが、ポケットモンスターの成功で再びゲームボーイは息を吹き返した。
ポケットモンスターは、2種類のバージョンを同時発売するのが特徴である。
作品内容はどちらも同一であるので2本購入する必要はなく、どちらか片方を購入すればよい。
2種類の違いは、出現するポケモンの種類や出現率などに差が付けられている。
このような方針になっているのは、全てのポケモンを集めるためには「交換」という要素を重視した結果である。
友達と同じ色を買うも良し、あえて違う色を選ぶも良し。
2作目となる金・銀の発売前などは、「ポケットモンスター2」などの仮称が発表されていたが、1作目から5作目までは、色名(あるいは色に特徴のある宝石)が題名に使われており、番号は付けられていない。
しかし5作目の新バージョンで、遂にブラック2・ホワイト2と番号が付き、色名も遂にネタ切れになったことが発覚した。
6作目以降は、風変わりな題名を付けるようになっている。
本編の最初のバージョンにぶら下げて、各バージョンごとの発売日等を記す(ニンテンドー3DSバーチャルコンソール版などは略す)。
青は、赤・緑で入手の難しいポケモンが入手しやすくなっている特殊なバージョンである。
当初は小学館の雑誌での通信販売という形を取っていたが、人気殺到のため遂に1999(平成11)年10月10日に一般販売に切り替わった。
劇場版ポケットモンスターの一作目「ミュウツーの逆襲」公開記念として用意されたバージョン。
最初に貰えるポケモンがピカチュウであるなど、アニメに即した展開となっている。
ゲームボーイ用に作られた赤・緑の、ゲームボーイアドバンス(GBA)でのリメイク版である。
ゲームシステムは、GBA用として先に開発されたルビー・サファイアに準じているが、内容自体は赤・緑を忠実に再現している。
人気シリーズだけあって、派生シリーズは枚挙にいとまがない。シリーズ名のみを、概ね1作目の日本での発売日順に並べる。開発メーカー名は、各1作目のもの。ダウンロード配信のみのソフトも含まれる。
社会現象となったポケットモンスターは、まんが化やテレビアニメ化も実現した。
子供のほか大きなお友達も毎週楽しみにしていたテレビアニメであるが、1997(平成9)年12月16日の放送では、気分が悪くなったり引き付けを起こしたりした子供が600人程度病院に運ばれるという問題を起こした。
これは光過敏性てんかんで、この原因は赤と青の光を高速に点滅させるシーンを何度も繰り返されたためだと言われている。
この事件のために放送が一時中止されてしまったが、なんとか放送は再開された。しかし、その後テレビ東京のアニメの開始前には「部屋を明るくして画面から離れて観てね」というテロップが表示されるようになってしまった。このテロップは他の番組や、他局もまねをしたため、大顰蹙を買った。ポケモンが新たな社会現象を産み出したとも言える。
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