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TCPと同じOSI参照モデルのトランスポート層にある通信プロトコルの一つ。RFC 768(STD 6)で規定されている。
IPのプロトコル番号は17。
TCPとの違いは、データをUDPパケットとして送出するが、それが相手に到達したか確認を行なわない点にある。
パケットは、悪くいえば一方的に相手に送り付けられ、大げさに言えば運が良ければ相手のマシンのUDP層まで届く。このことを、コネクションレスプロトコル(接続の必要のないプロトコル)と呼ぶ。
その代わりシンプルなプロトコルであるため無駄な動作が少なく、ゆえにTCPと比較して、不確実だが高速な通信が可能である。
到着の確認をする必要がないため、TCPのように、通信前に「○○と通信する」や、通信後に「○○との通信が終わった」といった「面倒な」作業は必要がない。
その代わり、ネットワークでは場合によって途中でパケットが破棄され捨てられてしまう可能性もある。また複数のパケットを送る場合、そのパケットの到着順も保証されない。
確実性をも必要とする場合、より上位のプロトコルで対応する。
主な用途としては、DNS参照などのように単発的で情報量の少ないもの、音声やビデオのストリーム再生、NFS、NTPの様にリアルタイム性が求められるものに使われる。
ウェルノウンポート番号としてIANAが定義するものはUDPもTCPも大差ないが実際にはTCPでしか使われないことが多いものも少なくない。
実際にUDPが主なものとしては、次のようなものがある。
また、マルチキャスト(クラスD)送信はUDPでしか出来ないが、これはある種のルーティング管理や一部のストリーム放送で使われる。
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