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一つのネットワークに複数(普通は二つ)のルーターが存在する時、その複数のルーターで冗長性を持たせるためのプロトコル。Cisco Systems独自のプロトコルで、同社製のルーターに実装されている。
HSRPが動作する複数のルーターのうち、ある一つをアクティブルーターとし、残りをスタンバイルーターとする。そして、各ルーター同士では「Helloパケット」と呼ばれるパケットを交換することで関係を維持する。
アクティブルーターは先に設定した架空のIPアドレスとMACアドレスを持つ。
アクティブルーターが動作している間は、ARP応答や、ルーティング(このネットワークから外への通信)といった処理はアクティブルーターで行なわれる。アクティブルーターがダウンした場合、スタンバイルーターの一つがこの架空のIPアドレスとMACアドレス持ち、処理を引き継ぐ。
これを用いると、そのネットワークにある各ホストはどのルーターへデータを送信しているのか意識することなく、つまりデフォルトゲートウェイの設定をいちいち変更せずとも、障害回避が出来るようになる。
純粋なHSRPでは冗長化は可能だが、片方のルーターは普段スタンバイしているだけなので、ルーターを二台(以上)使っているにも関わらず、ネットワークの性能はルーター1台の時と変わらない。よって、普通はこの発展形であるMHSRP(VRRP)を用いる。
仮想MACアドレスは「00:00:0c:07:ac:??」であり、??はスタンバイグループ番号である。
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