Mozilla

読み:モジラ
外語:Mozilla 英語
品詞:商品名

Webブラウザーの一つ。

目次

かつて、WebブラウザーのMosaicと戦うために産み出された怪獣。語源はMosaic+Godzilla(ゴジラ)で、当時の主流WebブラウザーMosaicを殺すためのMosaic Killerという意味があるとされる。但しこの語源に関しても諸説あるようだ。

現在、この「Mozilla」という語には大きく4種類の意味があると考えられる。

  1. Mozilla (1): かつてのNetscape Navigatorと、その関連ソフトウェア
  2. Mozilla (2): Netscape Communicator 5.0ソース公開後、それ自身とそれをベースにしたソフトウェア
  3. Mozilla (3): ソース公開後、Communicatorの改良を諦めて作り直されたソフトウェア。Geckoなど
  4. Mozilla (4): Mozilla FirefoxMozilla Thunderbirdのこと

第一義

まず第一義だが、その昔は、「Netscape Navigatorと書いてMozillaと読む」ことになっていた。

今に残るMozillaという名は、これが起源である。

第二義・第三義

次に第二義と第三義である。NetscapeシリーズはMicrosoftのInternet Explorerに完敗を喫した。

そして、エリック・レイモンド著「伽藍とバザール」に触発され、遂にNetscape Communicator 5.0のソース公開に至り、そしてmozilla.orgが立ち上がった。こうして作られた派生ソフトウェアをMozillaと呼ぶ。

しかしCommunicator 5.0のソースはあまりにもふざけていたので早々に破棄が決定、これはMozilla Classicとしてお蔵入りとなり、新たに開発されたのが単にMozillaと呼ばれるようになった。

当初、mozilla.orgはAOLの傘下であったが、2003(平成15)年7月15日にNPO(非営利組織)としてMozilla Foundation(Mozilla財団)が設立され作業を引き継いだことで、完全に独立した組織による開発体制となった。

第四義

最後に第四義だが、これは第三義で作られたMozillaから派生した新たなソフトウェアである。

Mozillaの機能が増え過ぎたことから、Mozilla用に開発されたGeckoを使うことはそのままに、Webブラウザーとしての機能に重視したソフトウェアがMozilla Firefox、MUA兼ニューズリーダがMozilla Thunderbirdである。

ラインナップ

Mozillaから派生した、公式およびその関連のソフトウェアに、次のものがある。

このほかにも、レンダリングエンジンGeckoを採用したWebブラウザーは多数作られている。

ライセンス

ちなみに、実際には公開されたCommunicatorのソースはバグが酷すぎて殆ど使われておらず、Mozilla Foundationにより開発が続けられたMozillaは、完全にオリジナルのソフトウェアである。

ただし、その開発の経緯からライセンス形態はオープンソースソフトウェアとしては複雑怪奇になっている。

関連するリンク
Mozilla Foundation
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Webブラウザー
関連する用語
Gecko
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Netscape Communicator
Mosaic
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