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Googleの開発したオペレーティングシステム(OS)の一つ。Linuxカーネルを使用しているので、Linuxディストリビューションであるとも言える。
2009(平成21)年7月7日、Googleは新たなオペレーティングシステム(OS)の開発プロジェクトを発表した。
2009(平成21)年11月19日(米国時間)にソースコードの公開が始まった。オープンソース版は、Google Chromeに対するオープンソースWebブラウザーChromiumの名を冠して、「Chromium OS」としてリリースされている。GoogleのブランドChromebookとして製品展開されている。
GoogleのOSには他にAndroidがある。Androidは主としてスマートフォンなどの小型端末向けであるが、ネットブックなどに応用されつつある。対してGoogle Chrome OSは、最初からネットブック以上の性能を持ったコンピューター向けに開発されている。
Linuxカーネル上で、Googleが開発した独自のウィンドウシステムが稼動する。従って、新OSと言うよりは、新ディストリビューションという方が近い。しかし日経で「Linuxにはない」「Linuxを超える」などと書いたフリージャーナリストがいる。
使用するためには専用のハードウェア(ノートパソコンなど)が必要である。対応するコンピューターは、不要な起動時チェックを省くことで、電源投入から7秒程度でログイン画面まで到達するとしている。
Microsoft Windowsに対抗するために作られているとされる。
Googleはそれまでも、Googleの携帯電話用OS「Android」や、社内のデスクトップで利用している専用版Ubuntu「Goobuntu」などが使われ、Google等を提供するサーバー自体もLinuxであるが、これらとは全く別のディストリビューションとなる。
このGoogle Chrome OSも同様にLinuxカーネルを用いているが、カーネル以外は独自開発になっている。
Google Chrome OSはMicrosoft Windowsではないため、Windows用のアプリケーションは、一つたりとも利用できない。もちろん、Microsoft Officeなども利用できない。
但し、GoogleはクラウドでOfficeサービスを提供しており、2012(平成24)年5月29日のバージョンアップではGoogle Driveと連係し、Microsoft Officeその他様々な文書を扱えるようになった。
このOSは、実質的にWebブラウザーであるGoogle Chrome自体がGUIなのであり、アプリケーションはWebで提供されるものを使用する。例えばGoogle Appsであるとか、SaaS型ソリューションZohoといったものを利用するのがコンセプトである。
このOSは、ローカルでアプリケーションを使うのではなく、Web アプリケーションを使う。全く不可能というわけではないが、基本的には、ローカルではアプリケーションは使用できない。
ソフトウェアは、全てインターネットのどこかにあるサービスを利用することになる。これをクラウドコンピューティングという。
Google Docsのオフラインサポートにより、ネットに接続しなくてもドキュメントの編集は可能となってはいるが、基本的にはネットに繋げての作業が前提となる。
データは全てオンラインにあるため、PCが故障ないし盗難等で紛失した場合も、買い直すだけですぐに元通りの作業に戻ることができる。
但しこれは、他人に知られたくないような個人情報もオンラインに置かざるを得ないという欠点も含んでいる。あらゆる個人情報は、Googleに筒抜けになる。
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