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CD-DA(音楽CD)のデータをリッピング(吸い出し)されることを嫌った音楽業界が作り出したもので、特殊なフォーマットで音楽情報を書き込み、リッピングを不可能にする機能のこと。
特殊なフォーマットといえば聞こえは良いが、現実には名前ほど美しいものではない。
実際には意図的にC2エラーの嵐になるようにしたもので、分かりやすく言えば「紙やすりでCDの盤面を満遍なくこすったようなもの」であり、「すり傷だらけのCD」のようなものである。
この機能を持つディスクをコピーコントロールCD(CCCD)という。コピー「コントロール」とは不可思議な表現だが、要するにコピー「プロテクト」のことを言いたいようだ。
CDのデータは、読み取り時のエラー(ディスクの傷など)が考慮され、たとえデータが異常でも、CDプレイヤーがエラーを「訂正」しながら再生する機能を持っている。ある一定量までは完全に訂正可能で、それを超えるとC2エラーとなる。
コピーコントロールCDにおいては、このC2エラーによるプレイヤー側での訂正を意図的に行なうように仕組まれている。C2エラーが発生した場合、CDプレイヤーは前後の正常なデータの平均値をとる等の方法により、データを「推測」することで補間する。
このため、CDのデータをそのまま取り出しても再生不可能(=パソコンによるリッピングができない)だが、CDプレイヤーでは辛うじて再生することができるわけである。
音のデータだけでなく、ディスクの管理領域(TOC)などにも様々な手を加えている。
このため、プレイヤーによってはディスク自体を認識できず再生すらできないこともあるほか、虚偽のTOCデータによりピックアップが外れ突然故障する可能性も高く存在した。CCCD再生により、徐々にCDプレイヤーが蝕まれていくのである。
実際のコピーコントロール技術としては次のようなものがある。
これらのコピーコントロールの中には、CD-ROMドライブによってはOSごと停止してしまうという凶悪なものも存在するらしい。
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