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Intel製IA-32(x86)プロセッサーのうち、Pentium 4用に開発されたマイクロアーキテクチャー(内部構造)。
2000(平成12)年8月に発表され、11月に発売されたPentium 4(コードネームWillamette)から採用された。
当初、和名は「インテル NetBurst マイクロアーキテクチャ」であったが、カナ表記が見直された後は「Intel NetBurst マイクロアーキテクチャー」と表記されている。
主な機能に、次のようなものがある。
設計当初よりハイパースレッディング・テクノロジーが念頭に置かれていて、これが機能すれば20%程度の性能向上になるとされる。
つまりクロックあたりの性能はP6と同等になる。
この機能は二代目コアNorthwoodから利用されるようになった。
NetBurstを採用しているのはPentium 4とその関連品、姉妹品のみで、後継製品では採用されていない。
次のような製品がある。
NetBurstはP6と同様、内部はRISC風になっている。
CISCであるx86命令を、RISC風の内部命令μOPsに変換し、実行する。変換時のオーバーヘッドはあったが、パフォーマンス向上には大きく寄与した。
NetBurstにおいて、処理能力の向上を支えるのはクロック周波数の向上である。
一つのx86命令を多数の単純な命令に分解して深いパイプラインに投入する。このため従来よりクロック周波数を上げなければ速度が落ちることになり、性能を稼ぐためにクロック周波数の向上は前提条件だった。
クロック周波数が上がるごとに増える消費電力と発熱量の増大は、プロセスルールの微細化や低電圧化で抑えることができると見込まれた。
しかし、ものには限度があり、莫大な発熱量を解消するためにCPUファンは巨大化し、また冷却のために回転数を上げて轟音を響かせるようにもなった。こうしてCPUから放出された熱の排出方法などにも注意が必要となり、ケースにもファンが必要になるなど、様々なコスト増大を招いた。
莫大な消費電力と発熱をもたらすNetBurstは、行き詰まりを見せた。
当時としては、この設計の選択は最良ではあったが、やはり失敗作には違いなかった。
やがて、方針を転換した設計をしたマイクロアーキテクチャー、Core 2で採用された「Coreマイクロアーキテクチャー」へと移行することになった。
P6マイクロアーキテクチャー → NetBurstマイクロアーキテクチャー → Coreマイクロアーキテクチャー
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