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アメリカ航空宇宙局。アメリカ合衆国における、宇宙観測や研究開発などを行なう連邦機関。
米ソ冷戦時代、宇宙開発分野においてソ連のスプートニクに手痛い敗北を喫し、また同時にソ連との宇宙開発競争が勃発したことを受け、ソ連に宇宙を支配され安全保障が脅かされることに危機感を抱いたアメリカはこれに対抗することになった。
NACA(国家航空宇宙諮問委員会)が作られたのち、スプートニクから9ヶ月後の1958(昭和33)年、アイゼンハワー大統領によって正式にNASAが設立され発足した。
なぜなら宇宙分野を支配するということは、それは地球を支配するに等しいことだったからである。アメリカとしては共産国ソビエトに負けるわけにはいかなかったという、軍事的な都合があった。
NASA設立と同時に、有人宇宙飛行マーキュリー計画が発表され、これが後にアポロ計画へと繋がることになる。
世の中には陰謀論者と呼ばれる者がいる。「NASAは宇宙人やUFOとの接触に関する情報を隠している!」や「アポロ11号は月に行っていない!」といった「陰謀論」が主で、そういった「陰謀論を真に受ける残念な人」を顧客とする「商売」が成立している。
しかし実際のNASAは、そのような陰謀論者の考え(期待)とは異なり、組織として、または中の研究者個人として、様々な発見の報告をしている。
実際にも、火星の「顔面のような何か」や「ピラミッドのような何か」を発見したときに嬉々として報告したりしており、それだけでは飽き足らず、時を経て再び(高性能化した)探査機を飛ばしてその正体を解明したりといったこともしている。
他にも、隕石Allan Hills 84001(ALH84001)に微生物の痕跡らしき物があると発表して物議を醸したものの現時点でも確証が得られなかったりしている。このような状況で本当にNASAが宇宙人と接触しているのなら、研究者は狂喜乱舞して世界に発表したり、興奮しすぎて発表前に泡を吹いて倒れたりすることであろう。隠して得することなど何もない。
昔からNASAは、日本と提携したミッションであっても、日本側が遅れると見るや提携を打ち切り、アイディアをパクって抜け駆けをする、なかなかえげつない所である。
実際、アメリカの小惑星探査機NEARシューメーカーも、元々は日本がNASAに持ちかけたアイディアだったが、恒例の予算不足で計画が遅延したため抜け駆けされたものであったし、「はやぶさ」のイオンエンジンにしても、日本に初のイオンエンジンの功績を取られまいと、構想を聞いたNASAが急遽イオンエンジンを取り付けたディープ・スペース1号を開発して飛ばしたり、といったことをしている。
意図せずして後発となってしまう日本の「はやぶさ」は、それ以上のことをせねば科学的に新規性が無いということになりハードルを上げられてしまったため、結果としてあのような「無茶の塊」として宇宙へと旅立つことになったのである。
そんなNASAも、日本が困った時には力を貸してくれる。「はやぶさ」帰還の際「はやぶさ」との通信のために、自国の惑星探査機のための運用時間を削ってまでDSNを貸してくれた。
JAXAの深宇宙通信施設は臼田宇宙空間観測所とバックアップ局の内之浦宇宙空間観測所にしか無いことから、緊急時やミッションの山場に通信可能時間が来るとは限らず、DSNが日本の探査機の命綱となったのである。
他にも、ISS補給機「こうのとり」(HTV)はNASAからの要請で、有人機並みの冗長性を持たされることになり、今まで無理だと思われてきた日本の有人宇宙船の実現も、JAXAから発されることになった。これはアメリカのスペースシャトル退役に伴い有人輸送がロシアの独占となることを防ぐため、日本にも有人機を持たせたいというアメリカ側の深謀遠慮があるのではないかと思われる。
これまでの経緯を見る限り、事あるごとにJAXA/ISASをイジメながらも、「はやぶさ」に大興奮して力まで貸してくれたりするNASAは、まことにツンデレなことこの上ない組織なのである。
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