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静止画像用の圧縮アルゴリズムおよび画像ファイルフォーマットの一つで、現在の主流。NASAのThomas Boutellによって開発が始められた。
PNG 1.0の仕様はRFC 2083でInformational(情報提供)扱いで公開され普及が始まり、やがてISO/IEC 15948として国際標準化された。
現在の最新版はISO/IEC 15948:2004である。規格書は英語で、価格はCHF180(およそ1万5000円)と、比較的高価である。
最大色数は1ピクセルあたり48ビット色(約280兆色)で、RGB各色65,536階調まで対応する。GIFの8ビット(256色)から大幅に拡張された。
また、1ピクセルあたり最大16ビットのグレイスケール(白黒)画像に対応する。黒から白までを65,536段階に表現できる。
多色対応のフルカラー画像ファイルフォーマットにJPEG(JFIF)があるが、PNGは画像の劣化が許されないような場合や図表などに使うことができる。
PNGは、送信時の破損を確認する機能を持った独特のシグネチャ(マジックナンバー)をファイルの先頭に付けている。
0x89 "PNG" 0x0d 0x0a 0x1a 0x0aという8バイトのデータ列は、それぞれに意味がある。
通信経路が8ビットを通すかどうかをチェックする、MSBが1になったバイト。
ISO-646 C1制御コードとしては8/9 HTJ(CHARACTER TABULATION WITH JUSTIFICATION)というテクストファイルには使わない制御文字で、テクストファイルが誤ってPNGと認識されないように保護する機能もある。
他にも応用できそうな、非常に特徴的かつ効果的なデータ列となっている。
また、PNGファイルは必ずIHDRチャンクから始まるので、この次の8バイトは、常に00 00 00 0D 49 48 44 52となる。これも認識に使用できる。
PNGは、チャンクと呼ばれる構造を入れ子にした形式のファイルである。
チャンクは、常に次の構造を取る。
チャンクの種類は4文字のASCIIで表わされる。英字には大文字と小文字があるが、チャンク名はこの大文字と小文字に意味を持たせており、次のように使っている。
よく使われるチャンクに、次のようなものがある。
標準補助チャンクは、必須チャンクに対して置かれる位置が決められているものがある。例えばtRNSチャンクは、PLTEチャンクの後で、かつIDATチャンクの前でなければならない。
Internet Explorerは4.0以降で対応を開始した。
Netscape Communicatorではそれに少し遅れて4.04以降でサポートされた(ただし、Windows 3.1版のNetscape Navigatorを除く)。
他にもMacMosaicやXMosaicなどでサポートされ、今では殆ど全てのWebブラウザーで対応されている。
HTML等からは、GIFやJPEGと同様にimg要素で利用できる。
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