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宇宙開発事業団(NASDA)(現在のJAXA)により開発された、衛星打ち上げ用の純国産二段式液体燃料ロケット。
直径4m、全長50m、重量260トン。
名前の「H」は、液体燃料の水素(H)から取られている。
試験機1号機(H-Ⅱ・1F)が1994(平成6)年2月4日07:20(3日@972)に打ち上げ成功して以来、1990年代の日本の主力ロケットとなった。
成功は続いたが、その中で次に、低コスト化を求められるようになった。
H-Ⅱは全部品国産であることが最大の特徴であり魅力だが、何しろ日本はロケットを乱発しないので部品を量産できず、コスト高が問題となった。
そこでコスト削減のために設計精度を下げ(てみ)るも、1998(平成10)年2月21日16:55(@371)に5号機(H-Ⅱ・5F)で通信放送技術衛星(COMETS)「かけはし」の打ち上げに失敗、続く1999(平成11)年11月15日16:29(@353)には8号機(H-Ⅱ・8F)で気象衛星ひまわりの後継機になる予定だった運輸多目的衛星(MTSAT)の打ち上げにも失敗と、立て続けに二度も打ち上げに失敗してしまった。
H-Ⅱでのコスト削減は不可能と判断され、打ち上げが予定されていた7号機の打ち上げを中止した上でH-Ⅱはその使命を終了し、安価かつ高性能なロケットは後継のH-ⅡAロケットへと引き継がれたのである。
最後の2回は無理をして失敗してしまったが、その前のH-Ⅱは5回連続で成功しており、日本のロケット打ち上げ技術を世界に知らしめることとなった。
誕生の苦労話についてはNHKのプロジェクトX 第55〜56回で紹介されている。涙無くしては観られないであろう。
H-Ⅱロケットでは、号機番号と、打ち上げの順番は異なる。
H-Ⅱロケットでは、次のような衛星を打ち上げた。
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